「うねり」
ある場所で風浪が発生し、段々とそのポイントから波自体が離れていくとほかの波と一緒になっていきます。こうして波と波同士が混ざり合い、また違う波として海面を移動することを「うねり」といいます。
風浪が、発生した場所から近距離のみであることに対して、うねりは数百キロ離れた海域まで伝播されていきます。
普段、私たちが海で見ている波というのは、この風浪とうねりが合わさったものとなりますが、その区別を明確に付けることは非常に難しいとされています。
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遠くの海上で台風などが発生して、力の強い風浪がいくつも重なりあった結果、うねりとして日本の海岸にやってくることがありますが、その代表的な例が「土用波」です。
うねりによる波というのは、頂点が丸みを帯びていてさらに波長が長いものといわれています。
また、風浪がある程度一定のリズムで訪れるのに対して、うねりによる波はやや規則性に欠ける部分があり、磯釣りをしている時に急に大きな波が来たりするのがまさしく「うねり」です。
波には常に注意を
波は基本的には風によって起こることが分かったかと思います。
しかしながら、全然風が無い日でも、うねりによって強い波が押し寄せることもあります。波打ち際では常に気を付けるようにしましょう。
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波浪注意報等が出ている時は絶対に海に近づかないように。一瞬で命を奪う凶器にもなることを忘れてはいけません。
緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。
文・近藤 俊/提供元・TSURINEWS
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