サードは打撃のポジションと思っている方が多いです。しかしサードは難しい守備をこなすポジションです。なのでチームによってサードには守備の良い選手を起用する場合もあります。
さらに、サードの守備には独特な要素が多く、その中でも逆シングルや勇気といったポイントが重要です。 そして、サードの守備に必要なこととして、前で打球を処理することも挙げられます。
打撃メインに見えて、実際は忙しいサードというポジションについてしっかりと理解していきましょう。
サードとは?!
サードとは、ボールを怖がらずに守備をする必要があるポジションです。
右打者から放たれる強い当たりが数多く飛んできます。なので、ボールを怖がらずしっかりとさばくことが求められるのです。
また、ぼてぼてのゴロの処理もしなければならないので、前方へのダッシュ力が必要です。
一塁への送球距離も長く、肩の強さもある程度必要と言えます。
そして、三塁線への打球処理は逆シングルというグラブさばきが要求されます。この動きはセカンドやショートよりもサードは数多くしなければなりません。
さらに、三遊間への当たりに対しては、捕球できるための最短距離への踏み出しと横っ飛びをする必要もあるのです。このようにサードは勇気がいるポジションなのです。
ちなみに、サードの守備番号は5番です。ダブルプレーなどで記載する際は543、または563というように記載します。
プロ野球では、打撃力がある選手が起用されているイメージがありますが、守備能力も高い能力が求められるポジションと言えるでしょう。
サードに向いてる人はどんな人?!
サードに向いている人の特徴を紹介します。
反射神経が良い
サードは強い打球やライナーが飛んでくるポジションです。特に右利きの打者が引っ張ったボールが飛んでくるので、それを処理しなければなりません。 打球が高ければレフトへの当たりになりますが、ゴロになった場合は強烈な打球がサード方向へ向かってきます。それを横っ飛びでグラブに収める必要があるのです。
痛みに強い人
瞬発力と共に求められるのが体の強さです。 強い打球を後ろにそらさない技術が求められるポジションと言えます。どんなに強い打球もサードが後ろに逸らさなければ1ヒットなのです。
体を張って打球を自身の前に落とすことが求められます。なので体の強さが求められるポジションなのです。
ダッシュ力が強い人
サードは、ファーストに最も遠いポジションです。足の速いランナーにはセーフティバントを転がされるポジションでもあります。 強い打球だけでなく、死んだ打球も処理しなければなりません。ダッシュ力が弱いサードだと相手のチームに見透かされ、簡単に穴呼ばわりされてしまいます。
強肩であること
前述の通りセーフティバントを処理されなければならないポジションなので、ゴロを取って投げる肩の強さを持っていなければなりません。 打球が深かったり浅かったりとするので、ファーストへのコントロールも求められます。暴投してしまうとアウトになるはずの打球で、一気にピンチを招いてしまうのです。
反射神経、強肩、ダッシュ力。これらを持ち合わせている人がサードに向いている選手と言えます。