5Gは使用する設備にも「SA方式」と「NSA方式」の2種類ある

5Gには使用する周波数帯以外に、設備にも「SA(スタンドアローン)方式」と「NSA(非スタンドアローン)方式」の2種類があることも覚えておきたい。

SA方式は「単独型」という意味で、すべて設備が5G専用となるため、時間とコストがかかる。しかし、SA方式であれば本来の5Gの特徴である超高速&大容量に加え、低遅延や多数同時接続なども可能となり、まさに本物の5Gを実現できるのだ。

これに対しNSA方式は「非単独型」という意味で、4G LTEの設備を利用しているため、速度の向上は見込めるが、低遅延や多数同時接続は実現できない。まさに“なんちゃって5G”なのである。

ドコモやauなどが推し進める「なんちゃって5G」って何なの? 本物の5Gとどう違う?
(画像=NSA方式は4G設備を利用して高速化を目指すもので、低遅延や多数同時接続は実現できない。SA方式は5G専用設備なので、まさに5G本来の機能をすべて発揮できるのだ(図は編集部で作成)、『オトナライフ』より 引用)

まとめ

いかがだろうか? 高速な5G回線といっても、本物の5Gと4Gを発展させた“なんちゃって5G”の2種類があることがお分かりいただけただろう。

しかし、なんちゃって5Gでも従来の4Gよりはかなり高速だし、現状ではAndroidスマホでも「ミリ波」に対応する機種はごく少数。日本で販売されているiPhone 12/13/SE(第3世代)も「Sub6」しか対応していないのだ。

したがって、現状では一般ユーザーが、自分のスマホが「ミリ波」に対応するどうかを気にする必要はないだろう。

ドコモやauなどが推し進める「なんちゃって5G」って何なの? 本物の5Gとどう違う?
(画像=現在、日本で発売されているiPhone 12/13/SE(第3世代)は5Gに対応するが、それは「Sub6」のことであり、「ミリ波」には対応しない(画像はAppleStoreから引用)、『オトナライフ』より 引用)

文・すずきあきら/編集・ライター/提供元・オトナライフ

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