会社員/フリーランスを問わず、IT関連の仕事に就く方はチャットツールとして『Chatwork』と『Slack』を使っているでしょう。どちらも有名なツールですが、どちらを使うかは取引先次第……という方も多いはず。

筆者も連絡手段として両方利用しており、取引先によって利用ツールを変えていますが、連絡手段に使うツールはなるべく少なくしたいというのが本音です。

そこで今回は、ChatworkとSlackを一元化できる『Chatnect』というアプリをご紹介します。

Chatwork/Slackとは?

Chatnectについて解説する前に、連携を行うツールのChatworkとSlackについて簡単におさらいしておきましょう。

Chatworkとは?

Chatnectを使ってみた!ChatworkとSlackを一元化できる超便利ソフト
▲出典:Chatwork(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

ChatWorkとは、フリーランスだけでなく企業側でも導入が進んでいる業務用のチャットツールです。

基本無料にもかかわらず、タスク管理、CCやメッセージ引用などの機能が手軽に使え、簡単な添付ファイルの送受信までできるのが特徴です。

日本でもっとも普及しているチャットツールのLINEとベースは同じで、個人間でのチャットとグループでのチャットが可能。過去のチャット歴や添付ファイルを横断しての検索もできます。

※2021年7月5日より、無料版プランではグループチャットの利用上限が7グループに変更となりました。現在参加中の総数ではなく、累計という点に注意です。

Slackとは?

Chatnectを使ってみた!ChatworkとSlackを一元化できる超便利ソフト
▲出典:Slack(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

Slackは、LINEやChatworkのようなツールとは少し異なる、新しい形式の業務用チャットツールです。

Slackには「ワークスペース」という大きなグループがあり、そのなかに「チャンネル」というさらに細かいグループチャットがあります。ワークスペースが会社全体、チャンネルは各部署とイメージするとわかりやすいかもしれません。

チャンネルには部署のメンバーだけでなく、好きなメンバーを招待して任意のチャンネルを作ることもできます。もちろんワークスペースに加入している方との個別チャットも可能。

ワークスペースという大きなグループに最初から加入する点が、LINEやChatworkとの違いと言えるでしょう。

Chatnectとは?

Chatnectは、SaaS関連のサービスを手掛けるストラテジットが2021年3月にリリースしたWebアプリケーションです。

Slackでは「チャンネル」、Chatworkでは「ルーム」という単位で管理しているチャットを、Chatnectで連携させることにより、Slackのチャンネルを利用してChatworkのチャットを管理できるようになります(もちろん、逆も可能)。

どちらをメインに使いたいかは人によって異なると思いますが、「ChatworkのチャットをSlackに送る」「SlackのチャットをChatworkに送る」といった“一方通行”の連携か、「ChatworkとSlackのチャットを双方で共有する」といった“双方向”の連携かを自由に選択できます。

シンプルな仕組みですが、自由度が高く、拡張性にも優れたアプリケーションです。