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会話を聴く専門のスタッフが世界各国にいるらしい
アレクサの機能向上が目的
Point
■「アレクサ」に録音されたユーザーの会話は、Amazon支社に送られて専門のスタッフが聴いている事実が判明
■Amazonの代表によると「会話パターンの分析とフィードバックにより、アレクサの会話認識機能を高める目的」とのこと
■スタッフはアメリカを含む世界数カ国に配属されており、1日1000近くもの会話数を聴くこともある
「アレクサはあなたの会話を聴いている」…もはや『1984』の世界です。
昨日11日、アメリカのWEBサービス会社Amazonは、開発した「アレクサ(Amazon Alexa)」を通してユーザーの会話を聴いているという事実が発覚しました。
Amazon代表は「会話データを分析してアレクサの言語理解力を高める目的」と説明していますが、利用規約の中ではこのことに関してまったく触れられていません。
また会話データを聴いて分析する専門のスタッフもいることがわかっています。アレクサはともかく、その奥で生身の人間が話を聴いているなんて…とても恐ろしいニュースです。
会話を聴く専門のスタッフが世界各国にいるらしい
アレクサを通して集められた会話を聴く専門のスタッフは、世界数カ国にあるAmazon支社に配属されており、今のところアメリカやコスタリカ、ルーマニアなどが含まれていると発表されています。日本はどうなんでしょうか。
スタッフは1日におよそ1000近くの会話を聴いており、作業は9時間にわたることもあるそうです。分析した内容はデータとして書き起こされ、アレクサのソフトウェアにフィードバックされます。
録音された会話はほとんど日常的なものですが、やはり中にはプライベートな会話も含まれています。例えば、女性がシャワールームで歌っている声だとか、子どもが助けを呼ぶ叫び声、時には性的な強迫内容まであるとのこと。
そのためスタッフの中には、会話を聴くのに耐えられずストレスを抱えている人もいるようです。これに対しては、社内にはスタッフ専用の特別なチャットルームが設けられており、情報を共有し話し合うことでストレスの緩和を図っているようです。
アレクサの機能向上が目的
会話のデータ収集および分析はすべて、アレクサの機能向上が目的となっています。Amazonの代表はこの問題について「私たちは機能改善のため、ごく少数の録音サンプルのみを参考にしている」と釈明。
続けて「会話パターン分析は、アレクサの言語認識能力や口語的な自然体の会話を理解する機能を高めることに役立ち、それによってユーザーの幅広いリクエストにも応えることが可能になる」と話します。
会話内に出てくる理解不能な俗語や単語などは、スタッフ同士で解析に当たります。会話サンプルの収集もぜひ会社内で済ましてほしいものです。
個人情報の流出問題については、「ユーザーの会話データはすべて会社の機密情報に指定し、外部に漏れないよう厳重に保管されている」と説明。また、スタッフも顧客の個人情報やアカウントに直接アクセスできないようになっているそうです。すでに聴いている時点で漏れているんですが…。
こうして明らかになった新事実により、AIに対する倫理的な問題が再び浮上しています。これはSiriにも言えることではないでしょうか?あとスマホについてる小さなカメラレンズからも覗かれてそうでコワイ…。もう何も信じられない世の中になってきつつありますね。
提供元・ナゾロジー
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