3月24日、NASAはアルテミス計画の一環で、有人月面着陸船の開発企業を新たに公募することを発表しました。
有人月面着陸船の開発企業が公募されるのは、今回が2回目です。1度目は、2020年5月に、Blue Origin、Dynetics、SpaceXの3社を採択し、設計が進められていました。
ところが、2021年4月に次フェーズの契約を獲得できたのはSpaceXの1社のみ。Blue OriginとDyneticsが抗議の声を上げていました。SpaceXが開発する有人月面着陸船は、2025年4月までに実証ミッションを実施する計画です。
今回の公募の背景について、NASAのビル・ネルソン長官は、
「月面とその先の深宇宙探査には競争が不可欠であり、(新たな開発企業の公募は)今後10年間に一連のミッションを遂行する能力を確保します。バイデン政権と議会が今回の新しい有人着陸の機会を支援してくれたことに感謝しています。これは最終的にアルテミス計画の強化と柔軟性を高めることに繋がります」
とコメントしています。複数の企業が有人月面着陸船の開発を担うことで、より高い技術の確立やサービスを提供できるようになるのではないかと期待されます。
提供元・宙畑
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