古くから価値ある資産として世界中で取引されている「金」。昨今の不安定な世界情勢の影響で、安定的な資産である金の価値は高まっている。金製品といってもアクセサリーのような小物から雑貨、金の延べ棒にいたるまでさまざまなものがあるが、なかでも需要が高いものとは何なのか。もし金の売買を考える人がいるのなら、今は絶好の売り時といえそうだ。
歴史的に高い値がつくかもしれない「金」
引用元:【田中貴金属工業】
黄金に輝く金といえば、古くから富の象徴だ。紀元前のメソポタミア文明やエジプト文明ではすでに金製品がつくられており、金の延べ板や装飾品などが現代にまで伝わっている。そんな金が現在、歴史的に見ても高い水準まで値上がりしている。要因となっているのは、新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻による世界の情勢不安だ。
金相場は、2022年3月の段階で1gあたり8,000円を超えている。購入する側としては苦い値上がりだが、一方で売りたい人にとっては絶好のチャンスである。金製品はアクセサリーや骨董品など意外に身近なものに加工されているため、このタイミングで一度価値を確かめたいと考える人が多いようだ。とはいえ、ひとくちに金製品といっても評価額は一定ではない。なかでも価値が高い金製品とは何なのだろうか。
高値がつきやすい5つの金製品
金製品のなかでも高く、売れやすいという株式会社クオーレが運営する買取専門店・ウリエルが紹介する5つのアイテムを紹介しよう。
一つ目は「K24/インゴット(金塊)」だ。K24とは「24金」とも呼ばれるいわゆる「純金」のこと。純金含有率が99.99~100%とほぼ100%であるため腐敗したり変色する心配は少ないが、金属としてはやわらかいためジュエリー向きではなくインゴットなどにして資産として保有することが多いという。純度の高さと重量を兼ね備えており、高値が期待できるのだ。
二つ目は、同じように純金製の「金貨/コイン」も高価買取の可能性が高いという。特にオーストリアの「ウィーン金貨ハーモニー」やカナダの「メープルリーフ金貨」といった造幣局が発行する純金製コインは、政府が品質を保証しているため信頼も高い。
三つ目は「金の仏像」だ。あまり馴染みのないアイテムで意外なようにも思えるが、ウリエルでは「アクセサリーなど小型の金製品と比べてある程度の重さが見込まれるため、買取価格が高くなります」と解説している。
さらに四つ目は「杯や小判」で、これらは純粋な金の価値にプラスして日本で古くから製造されている骨董としての価値もありプレミアがつくことがあるようだ。
そして五つ目の最後に挙げられるのは「金縁メガネ」だ。軽そうなイメージとは裏腹に、意外とそれなりの重さがあることが多い。
いずれも金の純度と、ある程度の重量が見込まれる(金を大量に使っている)ことが高値のポイントのようだ。もし家に眠っている金製品があるのなら、一度査定に出してみてはいかがだろうか。
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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