正社員×派遣社員での共働きポイント

最後に、「正社員×派遣社員」で共働きをする場合、どのようなポイントを意識するべきか解説します。

「正社員×派遣社員」で共働きをする場合、以下のメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。


メリット
  • 正社員の時間的拘束をカバーできる
  • 働く条件を決められる(時間、日数など)
  • 残業のバランスが取りやすい(業界、派遣先による)
デメリット
  • 世帯年収の変動に注意
  • 将来的な資金に対して検討が必要
  • 役割分担は話し合わなければならない

ポイント1. 子育てと仕事の両立がしやすい

近年は正社員の働き方も徐々にフレキシブルになってきていますが、まだまだ融通の利かない企業も多いです。

一方の派遣社員は、働く条件を自分で決められるため、自由な時間を作りやすいです。「子どもがいるから短時間で働きたい」と派遣会社に要望を伝えた場合、希望に沿った仕事を紹介してもらえるでしょう。

夫婦どちらかが派遣社員になることで、仕事と家庭の両立が実現できます。

ポイント2. 転勤が多い場合でも仕事を継続できる

正社員同士の共働きの場合、夫婦どちらかが転勤になると、もう一方は仕事を辞めて転勤先についていくか、単身赴任するかを選択しなければなりません。

しかし派遣社員の場合は、所持しているスキルを活かしつつ、新しい派遣先で仕事ができます。

ポイント3. 正社員同士よりも世帯年収が少なく不安定

国税庁および厚生労働省の統計によると、派遣社員は正社員と比較して、男女ともに100万円〜150万円以上の収入差があります。そのため正社員×正社員の共働きよりも、世帯年収は少なくなることが想定されます。派遣社員はボーナスの支給がない場合もあり、正社員と比べて収入面での不利は明らか。

くわえて、ずっと同じ就業先で働ける保証もありません。筆者は派遣社員も経験しましたが、繁忙期には残業を依頼されて頑張ったとしても、派遣先の意向や業績で次回の更新の有無が決まります。派遣元を退職しなくても不安を感じるタイミングが多い点は、デメリットだと感じました。

まとめ

働き方の選択肢が広がっているため、正社員×パート以外にも共働きをする方法はいくつもあります。そして正社員やフリーランスなど、それぞれの働き方は特徴やメリット/デメリットが異なります。

家庭環境やライフスタイルに合わせた、共働きのあり方を見つけてみましょう。

(執筆:ちとせはるか 編集:齊藤颯人)

提供元・Workship MAGAZINE

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