異色の電動キックボード『eXs2(エクス2)』に乗って、未舗装路でオフロード走行してみました。市街地で見かける電動キックボードとは違って、オフロード志向の強い仕様になってるマシン。果たして荒れた道を走破できるのか?
さて、街中で見かける電動キックボードを見ては「あれは公道で走っていいの?」「ヘルメットいらんの?」「交通法規的にはどうなるの?」と思っておりました。調べてみると2022年3月に道路交通法の一部改正があり、現状では運転年齢制限付きの『特定小型原動機付自転車』と『原動機付自転車(いわゆる原付)』に規定されるもの二つに分かれるようです。
特定小型原動機付自転車って何よ?
これは『歩道も走れて、ヘルメットいらない』ほぼ自転車に近い扱いになるようです。『最高速度は20km/h以下』車体は『長さ190cm×幅60cm内』に収まること、また『16歳未満の運転は禁止』とされてます。
『eXs2(エクス2)』は『原動機付自転車』扱いです!
ドキドキもんで届いた巨大な箱を開けると『eXs2(エクス2)』は折り畳まれコンパクトになった状態でした。引っ張り出してハンドルを起こし、保安部品を組み立てるまで10分ほど。50cc原付バイクと同じ扱いになるので、ナンバーを取得すれば公道も走れます。公道走行時は50ccと同じく『ヘルメットが必要』になります。もちろん『自賠責保険』にも加入が必要です。でも道路を走ることにリスクはつきもの、俺だったら心配だから任意保険もかけるでしょう。
電動キックボードに乗るのは初めてです!
もうね、ワクワクしてドキドキしてます!どんな歳になっても『未知の乗り物、未体験の乗り物を操る!』というのは、初体験の興奮があるものです。こんなおっさんにそんな興奮を与えてくれる『eXs2(エクス2)』にキュンキュンしてます。
オフロード・未舗装路を走ってみるぞ!
今回はオフロード走行をやってみようと思いまして、友人である『和歌山バトルランド-1』さんに場所をお借りして舗装されてない私道を走らせてもらいました。転倒して怪我をしてはいけないとプロテクタ装備です。なんせ怪我が治りにくい年齢ですしね・・・ここでもできるだけの保険を自身にかけているソエジマックスです!
いざ走ってみると当たり前なんだけど、電動キックボードはオフロードバイクのような出力はありません。最高速も平坦な場所で35km/hくらい。なので坂道を駆け上がったり、起伏を利用してジャンプ・・・なんてことはできずはずもなく(そんな腕もないが!)ゆるい坂道を下って『ウヒー!』となったり、できるだけ早く曲がれるチャレンジして『ムヒー!』となったり、実にゆるゆるなエキサイトバイクごっこして遊びました。実際にどんな感じかは走行動画から感じてもらえるかと思います。いい歳したおっさんが汗かいて遊んでます。
動画はこちら
それでもオフロード志向が強い『eXs2(エクス2)』の実力は感じます。未舗装路であっても太いブロックタイヤは倒し込んでもグリップ感があり、前後サスは衝撃を吸収してくれます。何よりボード部分に重量物であるバッテリーが搭載されてるので、超絶な低重心による『そう簡単には転けない』感覚がありました。まあー、そもそもこんなオフロードをバリバリに走るとか、エクストリーム的な乗り方なんてしないと思うけど・・・
『eXs2(エクス2)』前後輪ともにディスクブレーキという豪華装備です。バイクと違ってワイヤー式なので、感覚的には自転車のそれと同じでしょうか。ディスクブレーキだけど強烈な制動力というよりは、ロックしてバランスを崩したりしないような『程よい制動力』です。未舗装路ではこのくらいの制動力が逆にコントロールしやすかった印象です。もちろんガッツリ強く握ればロックしますよ。
電動キックボードの可能性を広げるマシン
実際、今回のような感じでオフロード、未舗装路を走るぜッ!って物好きな変態(褒め言葉です)な人って、ほぼいないだろうかと思います。せっかくのオフロード志向マシンだったので、あえて企画としてやってみたかったネタでしたけど・・・それでも『前後サスペンション』+『大径ブロックタイヤ』での走行安定性の高さには感心しました。
本格的にやるなら出力が2倍くらいは欲しくなるのが現実ですが、そうなるともう『原動機付自転車』という枠から外れてしまうでしょうね。これ電動キックボードだし、本来は市街地をゆるゆる移動するモビリティですから。でも世界は広いし、ものすごい変態(褒め言葉)も存在しますので、この可能性を恐ろしく面白く広げて遊び出す人が出現するかもしれませんよ!
目立つかも?差をつける個性派な電動キックボード
街中を走るオフロード志向の強いマシンって、たとえば自動車だと『ベンツGクラス』『レンジローバー・ディフェンダー』『スズキ・ジムニー』あたり。バイクになると『BMW GSシリーズ』『KTMアドベンチャー』『HONDA アフリカツイン』などが思い浮かびます。この『eXs2(エクス2)』もこの感覚と同じように『街中で乗るアドベンチャーモデル』となりそうですね。
提供元・Moto Megane
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