「正社員なんて大変だし、ニートの方が気楽でいいよ」と感じている現ニートの方はおそらくそれなりにいるのではないでしょうか。
ニート生活を楽しいと感じている場合、その楽しさは主に「自由だから」というところに関連しています。
しかし、実際のところ正社員とニートではどちらが楽しいのでしょうか。
今回の記事では、
- ニートが楽しいと感じる理由
- ニートを継続するリスク
- 正社員とニートはどちらが楽しいのか
- 脱ニートしてますます楽しくなる方法
以上の内容について細かく解説していきます。
今現在ニートでいる人や、これから脱ニートをしようと考えている人に読んでいただきたいです!
目次
ニートが楽しいと感じる3つの理由
楽しさと引き換えにニートを継続することで起こる3つの機会損失
ニートが楽しいと感じる3つの理由

ニートが楽しいと感じる場合、そこには必ず楽しいと感じる理由があるはずです。
一体ニートが楽しい理由はどのようなものなのでしょう。
この章では、ニートが楽しいと感じる主な3つの理由について解説します。
働かなくていい
今ニート生活を送る人が、現状について「楽しい」と思っているとすれば、その最大の理由は「働かなくていいから」でしょう。
なぜなら、ニートと正社員の決定的な違いは「働くか働かないか」だからです。
ユーくん 特に仕事が嫌で辞めてしまってニートになった場合、まずは働かなくていいことが嬉しくて仕方ないかもね。
これまで仕事が最大のストレスだったとしたら、ニートの毎日はストレスフリーそのものです。
働かなくていい=楽しい!と感じるのも無理はありません。
しかし、しばらくすると「働かない毎日が幸せで楽しいのは、働く日々があるからだ」ということに気がつきます。
つまり、働かないことによって楽しく感じられる期間はそう長くはないということですね。
人間関係に悩まされることがない
仕事をしていると、常にお客さんや社内の上司や先輩後輩など、多くの人と関わることになります。
人間関係が全く発生しない仕事など、まずあり得ません。
人のストレスは多くの場合「人間関係」から始まっているため、ニートになればストレスはかなり解消されるでしょう。
ユーくん だって誰とも関わらなくて済むもんね。仕事してないんだし。
ダルマちゃん そうなんだ。自分が望むならほぼ人と関わらずに生きていくこともまあ可能ではあるからね。
「苦手な上司と話さなきゃいけない」
「あの取引先の人のところに行くの嫌だな」
なんて、人間関係のストレスを抱えることが一切なくなれば、誰でもまずは「最高!」と思うもの。
ニートが楽しいと感じるのは、人間関係に悩まされることがなくなるからでもあります。
毎日好きなことをして過ごせる
ニートは働かないため、毎日別に何をして過ごしても問題ありません。
好きな時間に起きて好きなテレビ番組をひたすら見て、昼寝も好きなだけできるのですから、一言で言えば相当自由です。
特にこれまで激務に疲弊していた人がニートになると、毎日好きなことをして過ごせる自由は最高のご褒美のように感じられるもの。
「毎日自由だ!」と思えば、それもまたニート生活が楽しいと思える理由にもなるでしょう。
ダルマちゃん でもね、結局お金の問題があるから、そんなにやれることもなくなってくるんだ。自由が楽しいと感じるのは一時的なものだよ。
楽しさと引き換えにニートを継続することで起こる3つの機会損失

ニート生活が楽しいと感じるあまり、脱ニートのタイミングをひたすら後ろ倒しにしていくと、大変なことになってしまいます。
ニートを継続することで起こる機会損失には、大きく以下の3つが挙げられます。
- お金がなくなる
- 仕事が見つからなくなる
- 社会的信用を失くす
この章では、以上の3つの点について、さらに細かく解説していきます。
今のままニートを続けると明らかにこれらのことが現実となってあなたの身に起こるため、しっかり頭に入れておきましょう!
親を頼らずには生きていけなくなる
初めのうちは、退職までに貯めた貯金でうまくやりくりができていたニートも、結局収入が無くなれば貯金も底をついてしまいます。
一人暮らしのニートは家賃が支払えなくなり実家に転がり込むしかなくなるでしょう。
実家暮らしでも、ニート生活はかなりシビア。
初めは友達と遊びに行くお金もあったニートが、だんだん外に出る金銭的余裕がなくなり家に引きこもるようになります。
ユーくん そうだよね。お金のかかることはできなくなってしまうだろうし、ニートが引きこもりになるのは自然だよなぁ。
結局、収入のないニートは親に養ってもらう以外生きていく術はないのです。
初めは何とか貯金でやりくりできても、だんだん親に養われている現状が耐えられなくなり、自己嫌悪に陥ってしまうことも多いです。
正社員就職率が下がる
ニートの継続期間がほんの1ヶ月2ヶ月なら、その後の就職に差し支えることはないでしょう。
しかし、ニート期間が長くなれば確実に正社員就職率は下がっていきます。
このデータは、フリーター継続期間と正社員就職率の関係性を示したものです。
▼フリーター継続期間と正社員になれた割合

見ての通り、1年以上フリーターを続けると、正社員になれる割合はみるみる下がっています。
5年以上のフリーター期間がある人に至っては、男女平均でたったの2割ほどしか正社員就職を実現していません。
ダルマちゃん それほどまでに、正社員就職は厳しいんだよ。
もちろん、上記のデータはフリーターのものであり、ニートのものではありません。
しかし、フリーターから正社員よりもニートから正社員の方がさらにハードルが高くなるのは容易に想像できます。
つまり、ニートは上記のデータ以上に正社員就職率が低くなると考えておく必要があるのです。
楽しいからといって何年もニートを続けていれば、いよいよ本格的に正社員として雇ってくれる企業が見つからないという悲惨な状況に陥ってしまいます。
社会的信用を失う
楽しいニート生活も長く続けていると、だんだん変わり始めることに気が付きます。
それは、働いていないことにより社会的信用を失うことに関係しています。
- 周りから白い目で見られる
- クレジットカードの審査に通らない
- ローンを組めない
など、働いていればまず心配することはないと思われていたことが次々に起こり始めるのです。
ダルマちゃん 要は、大人として当たり前にできることができなくなってしまうんだ。結構メンタルに影響するよ。
ユーくん 加えて周りからも白い目で見られて、「あの人何で働かないんだろうね」なんて言われ出すんだよね。結構キツいな。
社会的信用を失えば、一人の大人が当たり前にできるはずのことができなくなります。
当然このことは結婚にも影響し、恋人がいたとしても結婚へのステップアップは難しくなってしまいます。