2月13日(日)、カルッツかわさき(神奈川)にてマッスルゲート神奈川が行われた。本大会は、新人クラスから経験者クラスまで、幅の広い出場者が並んだ。そして、今大会にて5カテゴリーへの出場を果たしたものが一人現れた。その名は宇野恭平、年齢は30歳。彼はもともと格闘技の選手、インストラクターの仕事についていたが、うまくいかなくなり途方に暮れていた。しかし、そんな自分を変えようと1年前から本格的にウエイトトレーニングを開始。それと並行して長距離レースや、様々スポーツにチャレンジを始めるなど、心機一転すごい肉体とチャレンジ精神の持ち主に変貌を遂げた。そしてマッスルゲート神奈川では、ボディビル新人の部で優勝。その他4カテゴリー(クラス)にて入賞するなど、真っ新な新人ながら一度に結果を集め、脚光を浴びた。今回は、その宇野選手にトレーニングを始めたいきさつなどを聴いた。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
宇野恭平「(大会後)テンション上がって奥さんにも伝えたのですが……」
ーートレーニングを始めた理由は?
宇野 仕事がうまくいかなかったり、体型が崩れたりして自信を失ってしまい、このままではいけないと思ったことです。
ーーいつから始めましたか?
宇野 本格的なウエイトトレーニングは1年程前からです。
ーー普段のトレーニングメニューはどのような感じでしょうか。
宇野 プッシュ、プル法で回しています。とにかくアウトラインを作らないと話にならないと思い、脚以外は中1日で回って来るようにメニューを組みました。
ーートレーニング中に意識していることとは。
宇野 アップを入念に行い、とにかくケガで停滞しないことです。高頻度で回していたので強度はそれなりですが、ボリュームはそこそこあったと思います。
ーー宇野選手の自慢の部位と、そこのトレーニングを教えてください。
宇野 腹筋です。取り入れている5種目からトレーニングの最後に2種目行っています。
ーートレーニングをしていて良かったことは何でしょうか。
宇野 トレーニングや調整に限りますが、モチベーションに左右されず、やるべき行動が取れるようになりました。
ーートレーニングをしていて辛かったことと、それを乗り越えた方法を教えてください。
宇野 楽しんで行えていました。が、トレーニング中に違和感を超えた痛みが出てしまったときに、経験が少ないのでうまく痛みのある箇所をかわしてトレーニングをすることができず、その箇所を中断しなければいけなかったことです。
ーー食事でこだわっていることは何ですか?
宇野 なるべく自炊をしています。鶏胸肉や卵白などお馴染みの食材が中心です。また、いかに飽きないように食べ続けるかを大切にしています。
ーー摂っているサプリメントを教えてください。
宇野 プロテイン、粉飴、マルチビタミン、鉄、亜鉛、マカ、エルカルニチン、BCAA、EAA、クレアチン、シトルリン、アルギニン、ベータアラニンです。
ーー減量で意識していることは何かありますか?
宇野 余裕をもってスタートして、有酸素などのカードは後にとっておいて、適時切っていくようにすること。
ーーバルクアップで意識していることはどうでしょうか?
宇野 調整期間に入っても、必要な栄養を必要なタイミングで入れてあげることで肥大は可能だと思ってます。トレーニングは全力で丁寧に、栄養摂取は適したタイミングで目標カロリー内で収めるように。調整期間でなければトレーニングを完璧に行える栄養摂取をして、トレーニングはやはり全力で丁寧に行うことを意識しています。
ーー大会に出場するようになって周囲の反響はどのようなものでしたか。
宇野 今回大会に出て、終了後、会場やSNSでたくさん声をかけていただいたり、記事にしていただいたりして驚いています。テンション上がって奥さんにも伝えたのですが、こちらは冷ややかでした。やばいです。家族あっての自分のやりたいことなので、もっと顧みないといけないですね。
ーートレーニングや食事の参考にしているものがあれば教えてください。
宇野 ほぼ全ての情報をYouTubeで得ています。その人の語り方のうまさや背後のある経験を感じ取れるような動画を見ると試してみたくなります。その中で自分の状況に合うように取捨選択しています。
ーー次の目標を教えてください。
宇野 プッシュ、プルで回していたトレーニングを6分割に変更して筋量を増やし、ディテールを追求します。脚とポージングの理解度の低さが弱点なので、改善します。大会は今後出ていく団体から検討しています。ただ、来年もこのマッスルゲートの神奈川大会には出ます!