2021年12月5日(日)、年内最後のマッスルゲートとして、東京は銀座ブロッサムで『マッスルゲートFINAL』が行われた。本大会には、前日開催されたゴールドジムジャパンカップの入賞者や、大会初出場の選手など、多岐にわたる選手が並び、盛り上がりを見せた。本記事で紹介するのは、本大会メンズフィジーク172㎝以下級にて優勝した、酒・肉・ハンバーガー・車が大好きという一見ボディメイクを行う選手とは程遠い、きっちり仕上げた男だ。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
マッスルゲートFINALメンズフィジーク172㎝以下級優勝・勢馬大介選手
トレーニングを始めたきっかけ
お酒が大好きで夜な夜な飲み歩いて遊んでいた時期に体を壊したのがきっかけです。健康になりたくて始めました。トレーニングに熱中することで当時吸っていた煙草も辞めることが出来ました。お酒は今も飲んでいますが趣味としてバランス良く付き合えています。
マッスルゲートに出場した理由
2年以上コンテストから離れていたので今年こそは出たいと強く思っていました。所属しているJBBFに出場する予定でしたが、コロナの感染者が多い状況が続いていたため出場を見送っていたら大会が殆ど終わってしまいました。やっとコロナが落ち着いてきた時期にゴールドジムジャパンカップとマッスルゲート2021ファイナルが開催されると知ったのでエントリーしました。このような時期にチャレンジする機会を与えてくださった大会運営の方々には本当に感謝しております。
学生時代にやっていた部活・サークル
バスケットボール・野球・陸上に所属しましたが、飽きっぽくどれも真面目に取り組んでいませんでした。学生時代はスポーツよりバイクなど遊びに夢中でした。
現在の職業
パーソナルトレーナーと会社役員をしております。
お仕事との両立
パーソナルトレーナーという職業柄、自分がトレーニングすること、減量すること、競技に取り組むこと全てが経験値となりお客様に還元できるので特に苦労なく両立できています。
家族の反応
妻がとても協力的なのでいつも感謝しています。日頃の食事から、大会直前は毎晩マッサージをしてくれるなどたくさんのサポートを受けました。会場で応援している妻が優勝の瞬間に涙を流していたことは一生の思い出になりそうです。
普段のトレーニングメニュー
4分割に分けて同じ部位が週に2回まわるようにトレーニングしています。腕が発達していて肩が目立ちにくいのでフィジークらしいバランスづくりのため現在は腕のトレーニングを封印しています。ミッドセクションが最大の弱点なので今オフからやり込むようにしてます。
➀肩、②背中・腹、③胸・肩を少し、④脚・腹
コンテストに向けてのトレーニングメニュー
減量に入ったからといってメニューを変えることはありません。普段のトレーニングメニューのまま扱っていた重量を下げないように努めます。
トレーニングをしていてつらかったこととそれを乗り越えた方法
ケガをしてトレーニングが出来なくなった事です。手術が必要な大きなケガも経験しました。半年くらいトレーニングできなかった時は心身共に本当に辛かったです。しかし、ケガを経験したことでウォームアップの必要性や自分の骨格に合った正しいフォームの重要性を痛感し強化に努めたので、今はケガをすることはなくなりました。
トレーニングをしていて良かったこと
今回、優勝という結果をいただいて積み重ねた努力が報われるという成功体験が得られました。コンテストで結果が出ることはもちろん喜ばしい事ですが、それ以上にトレーニングをする事で強い体・メンタルを得られることが日常生活・ビジネス面でとても役立っており一番良かったことだと感じています。
トレーニングでこだわっていること
重量・フォーム・可動域のバランスです。以前は高重量にこだわってトレーニングを行っていたのですがあまり良い結果に繋がりませんでした。フォーム、可動域を大切にするようになり反応が良くなったと感じています。もちろん重量を追うことも大切だと思うのでそれぞれのバランスを一番大切にしています。また、筋肉がマンネリしないように毎回違う刺激になるように工夫しています。
食事でこだわっていること
たんぱく質を体重の2倍以上摂るなどボディメイクの基本的な事は当たり前として、腸内環境が良い状態を保つことにこだわっています。発酵食品は毎日摂取するようにしています(納豆、味噌汁、ヨーグルト)
コンテストに出て良かったこと
私にとってトレーニングは理想の自分になる手段なのでコンテストがなくてもボディメイクはしていたと思いますが、コンテストがあることで飛躍的に進化が出来ました。明確な目標があることでモチベーションが高まり、期日があることで妥協せず邁進することが出来たと思います。
今後の大会での目標
今年39才なのでJBBFだと来年からマスターズクラスに移動します。あくまでマイペースに大会出場は考えていきたいですが、出場するからには世界レベルで戦える選手になれるように40代に突入しても成長していきたいです。