意外といる「川を上る」海水魚
スズキのように浸透圧調整機能を持ち、河川に入り込む海水魚は実は少なくありません。
例えばボラはしばしば純淡水域で見られ、魚を見慣れた釣り人たちでもびっくりさせられることがあります。淀川に堰がなかった時代には、なんと琵琶湖で確認されたこともあるということです。
また、エイの一種であるアカエイも、しばしば河川内で釣り上げられることで知られています。同じく海水魚でありながら純淡水域にも生息するマハゼを好み、河川に入り込むようです。

(画像=アカエイ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
このような海水魚にはいずれも「もともと浅い内湾に棲む魚」という共通した特徴があります。このような場所は流れ込む河川が多く、塩分濃度が低い汽水域が広がっているほか、淡水と海水が混ざり合わず2層構造になっているような場所もあります。
こういった場所に暮らすためには浸透圧調整機能が高い必要があり、結果として河川内に入り込む事ができる魚が集まっているのです。
緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。
文・脇本 哲朗/TSURINEWS編集部/提供元・TSURINEWS
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