現在、クラウドファンディング「ウオッチメーカーズ」で先行予約を実施しているアウトラインの最新作“パイロットクロノ20thリミテッド”が、おかげさまで260本以上という数多くのお申し込みをいただいている。ますはこの場をお借りしてお礼申し上げたい。そしてクラウドファンディングも3月21日(月)までとなった。2万円台という特別価格はこのクラファンだけのチャンス。ぜひご利用いただけたら幸いである。

 さて、この新作パイロットクロノ20thリミテッドだが、SEIKOのメカクォーツを搭載した古典的デザインの二つ目クロノグラフながら、文字盤外周に世界23の都市名を表示し、その中から知りたい都市の時刻も同時に確認できるという点もこの価格帯の時計にはない(たぶん)大きな特徴となっている。

世界23の都市名を表示する3万円台の新作時計。これってワールドタイマー、それともGMTウオッチ? 【OUTLINEニュース|no.27】
(画像=アウトラインのパイロットクロノ20thリミテッド。ベゼルの赤い「12」を任意の都市名の位置に移動するだけで、その選択した都市の時刻も同時に確認できる。SEIKOメカクォーツ搭載。3万7400円、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 これは同じく世界23都市の名前が外周に設けられた1940年代のクロノグラフの名機“フライグオフィサー”から着想を得たものである。当時はパイロットが国をまたいで飛行中に都市と都市との時差を確認することを目的として開発されたようなのだが、おそらくは都市名が表示されているためだろう、フライングオフィサーのことを、よく“世界初のワールドタイマー”として紹介していることが多い。ただ捉え方の問題かもしれないが、意味合い的にはちょっと違うような気がする。そこでこのワールドタイマーとはどのような時計を指すのかを簡単に整理してみたいと思う。

世界23の都市名を表示する3万円台の新作時計。これってワールドタイマー、それともGMTウオッチ? 【OUTLINEニュース|no.27】
(画像=ワールドタイマーの代名詞的な存在のパテック フィリップのワールドタイム(このモデルはフライバッククロノグラフ仕様)。ワールドタイム機能は時針、24時間表記のアワーリング、外周の都市名がすべて連動して動くため、10時位置のボタンを操作して知りたい都市名を12時位置に移動するだけですべてセットできてしまう。ちなみに各都市の時刻は都市名近くのアワーリング上の数字から読み取れる、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

ワールドタイマーの代名詞的な存在のパテック フィリップのワールドタイム(このモデルはフライバッククロノグラフ仕様)。ワールドタイム機能は時針、24時間表記のアワーリング、外周の都市名がすべて連動して動くため、10時位置のボタンを操作して知りたい都市名を12時位置に移動するだけですべてセットできてしまう。ちなみに各都市の時刻は都市名近くのアワーリング上の数字から読み取れる

世界23の都市名を表示する3万円台の新作時計。これってワールドタイマー、それともGMTウオッチ? 【OUTLINEニュース|no.27】
(画像=ジャガー・ルクルトのマスター・コントロール・ジオグラフィーク。6時位置のインダイアルで任意の都市の時刻を表示する。下の窓にある都市名とそのインダイアルの時針とが連動しており、都市名を6時位置にセットすると同時にその都市の時刻となる、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 なおGMTウオッチ(UTCも含む)はロレックスのGMTマスター II に代表されるように、時分針とは別に設けられた専用の副時針(GMT針と呼ばれる)によって、現在地の時刻と時差のある別の都市の時刻を示すという明確な特徴を備えている。ただGMTウオッチでも必ずしも回転ベゼルがあるわけではなく、専用の針というのは共通だが、時刻を示すスタイルはモデルによっても様々だ。もっとも広義に捉えればこのGMTウオッチも基本機能としてはデュアルタイムのひとつに含まれると思う。

提供元・Watch LIFE NEWS

【関連記事】
【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?