熟練の職人が手仕事で仕上げた高品質な1本
日本有数の時計ベルトメーカー、“BAMBI(バンビ)”の埼玉県鴻巣市にある生産工場、バンビ工業では、爬虫類や国産ブランド牛などの高級皮革を使ったベルトが製造されている。
というのも天然皮革は非常に繊細で、キズやスレ、シワを付けずにすべての製品を均一な品質で仕上げるためには、高い水準の技術が求められるからだ。
今回取り上げたグレディアとプレミアムクロコは、時計ベルトを知り尽くすバンビの熟練した職人の技術が生み出した、最高品質のベルトといっても過言ではない。
両ブランドともにバンビの主力ラインであり、手にした瞬間からその卓越した作り込みを実感できるだろう。手首に上質さを求める方は手持ちの時計ベルトのラインナップに加えてみてはいかがだろうか。
まずはバンビ工業で作られるグレディア、プレミアムクロコの製造工程を見ていこう。
》国産皮革ベルトの製造工程
①裁断
まずは革を裁断するところから始まる。天然素材の微細なキズも見逃すことなく、上質な部分のみを丁寧に抜いていく

②漉き(すき)
裁断した革を、折りしろや可動部を薄くするなどしてベルトに適した厚みへと調整する漉き(すき)。後の出来栄えにも影響してくる

③仕立て
ヘリ返しやウェルダーといった仕立てを行う。その後、ベルトの縁(へり)部分をミシン掛けし、ステッチを入れる
提供元・Watch LIFE NEWS
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④コバ塗り
コバとはベルトサイド、切り口を指す。断面を整えて美しく見せることで、印象はガラッと変わる

⑤仕上げ・検品
工程の最後に、遊革や尾錠の取り付けが行われる。この際、製品に不備がないか一本一本入念な検品も行う

⑥完成
以上の工程を経てベルトが完成する。機械による製造に比べ時間を要するが、そのぶん高品質な1本が出来上がる

》バンビおすすめの時計ベルト01
グレディア

■1…Ref.ZWA007O。ワニ革 (カイマン)。取り付け幅は10〜20、22mm。カラーは16色。1万7600円。2…Ref.ZWA008C。ワニ革(クロコダイル)。取り付け幅は10〜20、22mm。カラーは11色。3万800円。3…Ref.ZTA002E。リザード革。取り付け幅は8〜20、22mm。カラーは16色。8250円。4…Ref.ZCA002M。牛革。取り付け幅は8〜20、22mm。カラーは13色。8800円(3、4の8、9mmサイズにはないカラー有り)
カイマンやクロコダイル、松阪牛などの厳選された素材を使用した、最高品質のコレクション。豊富なカラーバリエーションのほか、幅広いサイズ展開も誇る。
》バンビおすすめの時計ベルト02
プレミアムクロコ

■Ref.BWP0001。クロコダイル。ベルトの取り付け幅は16、17、18、19、20mmの5サイズ。カラーはブラック、ダークブラウン、ブラウン、ワイン、オレンジ、ネイビー、グレー、レッドの8色。各3万3000円
実現が難しいとされてきた防水仕様のクロコダイルレザーを使用。クロコダイル本来の高級感を損なうことなく、防水性を付加したとして業界で話題を呼んだ。スタンダードモデルのほかにもテーパードやサークルなど複数モデルがある。
構成・文◎松本由紀(編集部)/ベルトの写真◎笠井修
【問い合わせ先】
バンビ
TEL.03-5688-0112