北海道には189基のダムがあり、その数は日本一です。その数あるダムの中でも、訪れた人が思わず息を飲んでしまうほどの美しい風景と、日本離れした雄大な自然の虜になってしまうという「雨竜第一ダム」について紹介したいと思います。

目次
雨竜第一ダムとは
雨竜第二ダムとは

雨竜第一ダムとは

北海道雨竜郡幌加内町・一級河川石狩川水系の雨竜川上流部に建設された雨竜第一ダムは、北海道電力株式会社が管理する発電専用ダムです。堤高は45.5メートルあり重力式コンクリートダムです。建設したのは苫小牧に製紙工場を建設した王子製紙で、工業電力確保のため千歳川の電源開発を行っていましたが大正末期に雨竜川の電源開発を始めました。

ダムよりも人造湖の朱鞠内湖(しゅまりないこ)の方が有名で、この朱鞠内湖はダム湖の面積が日本で最も広い人造湖です。

雨竜第二ダムとは

雨竜第二ダムは高さ35.7メートルの重力式コンクリートダムでこちらも発電用ダムです。このダムが形成する宇津内湖には発電用の取水口がなく、いわば補助的な貯水池の役割です。

雨竜第一ダムの鞍部ダムである雨竜土堰堤と雨竜第一ダム・第二ダムは配水管でつながっています。これらダム湖の水はトンネルを通して石狩川から北海道第二の大河・天塩川に流れ、天塩川沿いにある雨竜発電所で発電されます。