「普通は~」を連呼する人は依存的で他力本願
何かしら、相手を評価する場面において「普通は~」という言葉を頻繁に使う人ほど、どこかで依存的で他力本願な気持ちがあると感じる。
「普通、年上ならリードしてくれるはず」
「普通、この規模の企業ならこのくらいの待遇をしてくれるべき」
「普通、このくらいやってくれて当然でしょ」
こうした言葉には、「相手が自分の願望通り動いて然るべき」「相手が自分の思う通り動いてほしい」という相手への高すぎる期待感が隠顕している。だが、自分は自分、人は人である。自分の中の価値基準を相手に求めるのは、ある種の依存心と傲慢さを感じてしまう。真に独立心を持つ者なら、自分の普通を相手に押し付けてはいけないと思うのだ。
…だが、本稿での主張も、筆者の中での「普通」に対する個人的価値観に過ぎない。他人にそのような振る舞いを求める意図もないことを、末筆ながら添えておきたい。
文・黒坂 岳央
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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