宝塚の娘役は「二の腕が命」とよく言われています。
プルプル揺れる二の腕を見た瞬間、観客は現実に引き戻され、美しい夢の世界も台無しになってしまうのです。
今回は肩こり改善・二の腕のたるみに効く肩甲骨のエクササイズを、元宝塚の生尾美作子(拓麻早希)さんに教えていただきました!
肩甲骨には約17もの筋肉がついている
背中の上部に羽のようについている肩甲骨は、腕の骨と鎖骨にぶら下がっています。つまり、本来は非常に大きな動きをする部位です。ただ、肩甲骨には約17もの筋肉がついているので、それらの柔軟性が低下すると肩甲骨も動きづらくなり、さまざまな体の不調やトラブルにつながると考えられます。
裏を返せば、肩甲骨周りの柔軟性を高め、可動域を広げて本来に近い状態に戻してあげることで、肩こりなど不調の改善やケガの予防、姿勢の改善、さらに運動やトレーニングの効率アップなども期待できるということになりますね。
二の腕のぶよぶよは肩甲骨の硬さが原因?
私たち女性に共通のお悩み、二の腕のたるみも、じつは肩甲骨が大きく関わっています。肩甲骨の動きが制御されると、周辺の筋肉が硬く、冷たくなります。体は体温を保とうとするので、保温性のある脂肪(皮下脂肪)が冷えた肩甲骨周りにつきます。そうやって蓄積された脂肪が、重力に逆らえずだんだんと落ちていき…そう、あの二の腕のプヨプヨになってしまうのです。ということは、肩甲骨の動きが悪い人は脂肪がつきやすい=二の腕がプヨプヨしやすいということになるわけです。
肩甲骨の可動域を広げることで肩こりや姿勢の改善、さらに二の腕のたるみにも効くということがわかりました! 動ける体、美しい姿勢やボディラインを手に入れ、キープするためにも、今回ご紹介するエクササイズは毎日必ず行いましょう。
ただし、過度なストレッチは繊細な構造を持つ首を痛める可能性もありますので、無理は禁物です。できればトレーニングの合い間など、体がある程度温まった状態で行うことをお勧めします。
毎日必須 !肩甲骨エクササイズ
1.両脚を軽く開き四つん這いの姿勢に
2.両ヒジを曲げながら肩甲骨を寄せていく
3.頭を両腕の間に入れ、背中を猫のように丸めて肩甲骨を外側に開く
1.両腕を頭の上に伸ばし、両手の甲を合わせる
2.肩甲骨を寄せながら、両腕をヒジから下ろしていく
3.ヒジを体側に添わせるようして、さらに下ろしていく
4.腕を最後まで下ろす。1~4を5回繰り返す
★ヒジから先行して腕を下ろすように意識します。
1.両手にダンベルを持ち、首と両腕の力を抜いて前屈の姿勢に
2.右の肩甲骨をはがすようにして右腕をゆっくり下ろす
3.1の姿勢に戻る。首と両腕が力まないように注意
4.左の肩甲骨をはがすようにして左腕をゆっくり下ろす。交互に5回ずつ
★ダンベルは水を入れたペットボトルでもOK。小指と薬指で持つように意識します。
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