フリーランスのネットワークエンジニアの仕事単価を高める方法
ネットワークエンジニアの平均年収を前項で紹介しましたが、駆け出しのうちは単発での仕事や、単価の低い仕事を受けることが多いでしょう。
では、駆け出しのネットワークエンジニアが仕事単価を高めるためにはどうしたらいいのでしょうか。
方法1. 資格を取る
ネットワークエンジニアはエンジニアの一種、つまりは技術者です。特にフリーランスとして働くのであれば、自分の技術力をアピールする必要があるでしょう。クライアントがエンジニアに仕事を依頼する際、どれぐらいの技術力があるかを判断する材料になるのが専門資格です。
ネットワークエンジニアとして働くにあたり、重宝される資格としては下記のようなものが挙げられます。
- LinuC
- CCNA(シスコ技術者認定)
- 情報セキュリティスペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
ベンダー資格である「CCNA(シスコ技術者認定)」各種が特におすすめ。
ほとんどのネットワーク機器はシスコ社の製品を採用している場合が多いため、この資格を取得することでネットワーク機器に関する知識を有している証明になります。
方法2. クラウドに対応できるようになる
大型施設の場合、主に「オンプレ」と呼ばれる、施設内で完結するようなネットワーク形態であることが多いです。
しかし、近年ではネットワーク機器やサーバーのクラウド化が進み、その技術はどんどん専門化しています。
クラウドサーバーに関する知識を身に着けておくと、今後の仕事に生かせるため、重宝されるでしょう。
方法3. 経験を積む
ネットワークエンジニアとして働く以上、経験はとても重要です。
案件をいくつもこなしていると、障害が発生したときも障害発生源を特定する際のカンが養われます。
結果として、問題を切り分けるスピードが早くなったり、被害を最小限に済ませる提案ができるようになります。
多くの障害に立ち向かってきた経験は、ネットワークエンジニアにとって最大の武器となるでしょう。
フリーランスのネットワークエンジニアに求められる能力
フリーランスのネットワークエンジニアとして働きたい……と考えたとき、最低限身につけておきたい能力があります。
これはフリーランスに限らず、ネットワークエンジニアという職業全体に言えることなので確認しておくことをおすすめします。
能力1. ネットワークに関する深い知識
ネットワークエンジニアなので、当然ネットワークに関する知識は必要です。それも人並みではなく、特に深い知識が求められるでしょう。
ネットワークの構成は、物理的障害以外はすべて何かしらの根拠に基づいて動作します。その根拠をどれだけ知っているか、これが構築・運用・保守を行う上で重要となります。
能力2. 障害復旧に向けた論理的思考回路
ネットワークエンジニアとして働く以上、障害が発生したときはどれだけ落ち着いて障害発生源を特定できるかが重要です。
その際に求められるのが、論理的に物事を捉えることができる思考回路。ネットワーク全体の構成を把握した上で、冷静に順序立てて問題の切り分けを行うために必須の能力です。
能力3. コミュニケーション能力
ネットワークエンジニアは新たにネットワークを構築するときや、障害が発生したときに、必ずクライアントとの打ち合わせが発生します。特に障害発生時には、復旧するまでの代替案を提案したり、復旧後の報告を行うなど、クライアントとの会話が多い職種なのでコミュニケーション能力は必須です。
クライアントはネットワークに関する知識がない場合が多いので、専門用語を使わずにわかりやすく伝えたり、相手が内容を理解できているかを探りながら話す必要があります。