かつて、バブル全盛期ごろの流行語に、高学歴・高収入・高身長の男性を指す「三高」が、結婚相手の条件として挙げられていることもあった。
確かに高身長の人はスタイルが良く見えるため、背の高い人を好む人がいるのも頷ける。
しかし、高身長だからといって毎日が幸せというわけでもなく、高身長だからこその悩みもあるのだ。ここでは、背の高い人がメリットに感じる部分と、日常生活での悩みを紹介する。
●高身長のメリット
厚生労働省が発表した『令和元年国民健康・栄養調査報告』によると、国内における30代男性の平均身長は171.2cmと言われている。
人によって「高身長」の定義は異なるが、読者には180cm程度を想像してもらいたい。
それでは、初めに身長が高いことでのメリットを見てみよう。
・高いところに手が届く
・待ち合わせをしている時、すぐに見つけてもらえる
・かっこよく見えやすい
・満員電車でも呼吸しやすい
背が高い人はどうしても目立ちやすいため、人が多い場所で待ち合わせた際に短時間で見つけられるケースも少なくない。
また、コロナ禍になるまでは、都内の会社員は満員電車に乗って通勤することも多くあっただろう。しかし、そんな時でも「周囲の人より頭ひとつ出るだけで呼吸しやすい」という声もある。
●高身長の人が抱える悩み
メリットや一般的なイメージから考えると、「身長が高いって羨ましい!」という人もいるかもしれない。しかし、背が高いことでさまざまな悩みもあるのだ。以下で詳しく見ていこう。
悩み①やたらと頭や体をぶつける
高身長の人が特に悩みに感じているのが、頭や体をぶつけてしまうこと。古い家屋では鴨居で頭を打ったり、キッチンの戸棚や換気扇にぶつけたりと、予期せぬタイミングで頭をぶつけてしまうのだ。
特に、キッチンの換気扇は角が尖っていることもあり、ピンポイントでぶつかると血が出てしまうことも珍しくない。
悩み②猫背になりやすい
さまざまな場所で頭を打ったり、背が高いこと自体にコンプレックスを感じたりしていると、「少しでも低くしよう」と気付かぬ間に猫背になってしまう人もいる。
せっかくの高身長も、猫背になってしまうことで「覇気がない」「自分に自信がない」と思われる可能性もある。
悩み③腰が痛くなりやすい
高い場所に手が届く一方で、低い位置にあるものを取ったり、低い台の上で作業していたりすると、どうしても大きくかがむ必要が出てくる。
前屈みの姿勢は、猫背や腰痛の原因となりかねない。キッチンやシンクの位置が低いと、料理や洗い物などを行っている最中に腰痛を感じることもあるのだ。
悩み④背が高いからと言って、モテるわけではない
かつてはパートナーの条件の一つに挙げられることもあったが、高身長であっても必ずモテるとは限らない。
好みは人それぞれに異なり、一緒にいる時の居心地の良さや話の面白さ、フィーリングが合うかどうかなどを重視する人もいる。
「背が高いからモテるでしょ?」と言われても、実際はそれほどでもないケースはよくあるのだ。
悩み⑤立っているだけで威圧感を与えてしまうことも
背の高い人は遠くからでも目立つが、近くにいると相手に威圧感を与えてしまうこともある。特に、身長が高いだけでなく筋骨隆々の人が近くにいると、初対面の人が恐怖を感じることも少なくない。
悩み⑤ちょうど良いサイズの服が見つからない
スタイルが良いからと言って、全ての服が合うわけではない。たとえ自分の身長に合っていたとしても、体が細いと「肩幅が合わない!」と悩む人もいる。
背が高い分余計に細く見えてしまうため、「腕が見える半袖は絶対に着ない」という人もいるようだ。