ニコラス・ハイエックによって生み出された“SWATCH（スウォッチ）”。
革命的なコンセプト、クリエイティブなモデル、そして挑発的な楽しさを追求し、創業して以降短期間のうちに世界でももっとも有名なブランドのひとつとなった。
そんなスウォッチがこの度ポンピドゥー・センターとコラボレート。六つの名画がウエアラブルアートに生まれ変わった。
スウォッチは1985年以来、Swatch Art Special ウオッチという名でアーティスティックなモデルを創り続けていたが、2018年にMuseum Journey シリーズを新しいレベルへと引き上げ、様々な美術館の名画にスウォッチがアクセスし、世界中のアイコニックな作品を誰にでも手の届くものにした。
これまではアムステルダム国立美術館、マドリードのティッセン＝ボルネミッサ美術館、パリのルーブル美術館、ニューヨーク近代美術館（MoMA）とコラボレーションを行っている。
最初のSwatch Art Special ウオッチが発表されたのが、同美術館にあるキキ・ピカソの作品。
以降現在に至るまで、スウォッチとポンピドゥー・センターのコラボレーションは長く続いている。1999年にはポンピドゥー・センターの建築に携わったひとり、レンゾ・ピアノが建築的な表現からJELLY PIANO ウオッチを生み出し、同じ年にポンピドゥー・センターでは改修工事期間中に世界最大の看板広告をスウォッチが作成した歴史をもつ。
この際に誕生した“Vous aussi, vous êtes notre musée,（あなたたちも私たちのミュージアム）”という広告は、ギネス世界記録にも認定されている。
新作モデルはここに収蔵されているアイコニックな傑作、フリーダ・カーロ、アメデオ・モディリアーニ、ロベール・ドローネー、ワシリー・カンディンスキー、ピート・モンドリアンの六つの作品をデザインに落とし込んでいる。
SWATCH（スウォッチ）
Swatch X Centre Pompidou
■PORTRAIT OF DEDIE, BY AMEDEO MODIGLIANI, THE WATCH。Ref.GZ356。プラスチック（34mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万450円
20世紀初頭のパリの雰囲気をアイコニックな肖像画で見事にとらえたイタリアの画家、モディリアーニへのオマージュ。
ベルトには画家本人のサインをプリント。メタリック仕上げの文字盤で、ケース、バックル、遊環、針にはソリッドなピンクを差し色に配する。
■CAROUSEL, BY ROBERT DELAUNAY, THE WATCH。Ref.GZ712。プラスチック（34mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万450円
ロベール・ドローネーが最初の二つのバージョンを破壊した後に生まれた、第3バージョンの絵画作品からインスピレーションを得たモデル。
色彩を通じて動きを描こうとしたドローネーの意思はスウォッチがこれまでこだわってきたものと相通ずる。
特殊にカットアウトされた文字盤、カレンダーホイールにプリントされたさまざまなカラーが、このモデルのデザインのダイナミックな要素になっている。
■EIFFEL TOWER, BY ROBERT DELAUNAY, THE WATCH。Ref.GZ357。プラスチック（34mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万450円
パリのシンボル、栄光に満ちたエッフェル塔を独特のアングルから描くロベール・ドローネーの名作を落とし込んだデザイン。
ドローネーの原作に忠実である一方で、文字盤、ベルト、針には鮮やかなレッド、イエロー、オレンジ、ブルーをチョイスしている。
■THE FRAME, BY FRIDA KAHLO, THE WATCH。Ref.SUOZ341。プラスチック（41mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万3200円
フリーダ・カーロのもっとも有名な自画像のひとつを鏡像として、ケースの6時と12時のあいだで分割。
’El Marco’の明るい陽気な色彩がベルトのベースや下側のピンクによって引き立てられている。
■BLUE SKY, BY VASSILY KANDINSKY, THE WATCH。Ref.SUOZ342。プラスチック（41mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万3200円
青に魅了されるカンディンスキーの世界がそのまま取り込まれた1本。
深みがあり、質感のあるカンディンスキーの筆遣いを再現。原作の絵画に描かれた魅力あるキャラクターをたくさん登場させているのもポイント。
■RED, BLUE AND WHITE BY PIET MONDRIAN, THE WATCH。Ref.SUOZ344。プラスチック（41mm径）。3気圧防水。クォーツ。1万3200円
ファッションや建築、デザインの世界に顕著な影響をおよぼした幾何学的抽象絵画の父、モンドリアンへのオマージュ。
スウォッチは原作の色調が正確に再現されるようマットブラックの文字盤とオーバーサイズの針によってまとめている。
新作は現在、スウォッチストアと公式オンラインで販売中。またパリのポンピドゥー・センターの売店および公式オンラインでも販売される。
》ポンピドゥー・センターとは
1977年開館。ヨーロッパ最大で世界でも最大規模の近現代美術コレクションが収蔵されているほか、展覧会やシンポジウム、フェスティバルやショー、上映会、若者向けのワークショップも開かれるパリの総合文化施設。また奇抜でアイコニックなデザインの建物は、パリの観光スポットとしても高い人気を得る。
【問い合わせ先】
スウォッチ コール
TEL.0570-004-007
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー（プレザージュ&セイコー 5スポーツ）】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078｜小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか？
