米ウォルマートは、同社のサブスクリプション(定額課金)サービス「ウォルマート+(プラス)」を従業員は会費無料で使えるようにする。従業員は、EC(インターネット通販)サイト「walmart.com」やネットスーパー(店頭出荷型EC)を送料無料で何度でも利用できるようになる。
同社の公式ブログで3月8日、明らかにした。対象は店舗や物流センター、宅配用配送センターで働く約160万人の従業員(パートタイマーを含む)で、年払い98ドル(月払い12.95ドル)の会費が無料となる。
ウォルマートプラス会員はECやネットスーパーで購入した商品の配送料が無料となるほか、キャッシュレスのセルフ決済「スキャン&ゴー」の利用、ウォルマートの店舗に併設されるガソリンスタンドでの給油割引、処方薬の割引購入などの特典を利用できる。
また同社は、ウォルマートプラスの会員向けにデジタル音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」のプレミアムプランを6カ月間無料で利用できる特典を追加する。月額9.99ドルのプレミアムスタンダードの利用が半年間無料となり、広告なしで音楽やポッドキャストを聴くことができる。
ウォルマートでは4月以降も、ウォルマートプラス会員向けの特典を充実させていくとしている。
提供元・DCSオンライン
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