筋トレをしている人ならほとんどの人が飲んでいるプロテイン。ではどのように摂るといいのか、効果的な方法をボディビル世界チャンピオンの鈴木雅選手に聞きました。
取材・文:FITNESSLOVE編集部 写真:北岡一浩
——プロテインはどのようなタイミングで飲んでいますか?
鈴木 トレーニング後、間食、食後に飲んでいます。食後については、食事でタンパク質が十分摂れないときに「栄養補助食品」としての目的で摂っています。
——トレーニング後、間食、食後で飲み方は同じですか?
鈴木 トレーニング後とその他では飲み方を変えています。トレーニング後はGOLD’GYMの「ホエイペプチド・アミノコンプレックスパウダー」を飲んでいます。このペプチドはプロテインよりも少し吸収が早いので僕はペプチドにしています。グレープジュースかパイナップルジュースのどちらかで割って飲んでいます。またアミノコンプレックスパウダーの代わりにCFM®ホエイプロテインのプレーン味をいずれかのジュースで割るのもいいと思います。プレーン味はジュースと相性がいいので。
——グレープジュースかパイナップルジュースで割る理由はありますか?
鈴木 グレープジュースは同じ100%ジュースの中でもブドウ糖が多く、グリコーゲンになりやすい特徴があります。そのため肝臓にエネルギーとして溜め込みやすく、トレーニング後にオススメです。また、タンパク質はブドウ糖と一緒に摂ると、インスリンの影響で吸収がすごく良くなると言われています。他のジュースは果糖が多いと言われています。果糖はブドウ糖と違ってグリコーゲンになりにくい特徴があります。
——パイナップルジュースに関してはいかがでしょうか?
鈴木 パイナップルジュースに関してはタンパク質分解酵素が入っているので一緒に摂るようにしています。
——タンパク質分解酵素ですか?
鈴木 はい。タンパク質を壊しちゃうんじゃないかな?と勘違いする人がいるんですけど、そうではなくてタンパク質をより細かくする作用があります。要するにお肉にパイナップルジュースを入れると柔らかくなるのと同じで、より吸収が良くなるということです。
——それぞれに理由があるんですね。間食、食後の飲み方には何かこだわりはありますか?
鈴木 間食、食後は、逆に吸収の早い糖質を入れてしまうと、血糖値ショック、いわゆるインスリンショックというのが起こりやすくなります。血糖値が急激に上がると下降も激しくなって、筋肉を分解するコルチゾールというホルモンが出てしまいます。なので間食・食後は血糖値をあまり上げすぎないように、ジュースで割らずプロテインを水で割るようにしています。
——ホエイペプチド・アミノコンプレックスパウダーではなくプロテインにしているのはどうしてですか?
鈴木 ホエイペプチド・アミノコンプレックスパウダーは吸収が速いので、アミノ酸の血中濃度が上がるのも速く、そうなると下がる時間も速くなります。なので吸収が速いホエイペプチド・アミノコンプレックスパウダーではなくプロテインにしています。ちなみに私が好きなプロテインはゴールドジムのミックスベリー、カフェオレ、ヨーグルト風味です。特に夏の季節だとフルーツフレーバーかヨーグルトなど、やっぱりフルーティでさっぱりしたものが飲みやすいです。
——飲むタイミングによって変えているということですね。
鈴木 飲み方の工夫で効果が変わってきますので、ホエイペプチド・アミノコンプレックスパウダーのメリット、プロテインのメリット、ジュースで割るメリット、水で割るメリットを踏まえた上で使い分けるようにしています。
提供元・FITNESS LOVE
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