マーティン・パセリは5度に渡ってアルゼンチンチャンピオンとなった実績を持つプロサーファー。彼がアルゼンティーナサーフチャンピオンシップ大会中にとった行動が大きな感動を呼び話題になっています。
マーティンをビーチから見つめる車いすに腰掛けたひとりの男性。彼の名はニコラス・ガレゴス。ニコラスは18歳の時に事故に遭い腰から下の自由を失ってしまいます。ニコラスは「波に乗りたい」という夢を20年もの間思い描いてきましたが、この日ついにその夢が叶うこととなります。
ニコラスの肩を撫でながら話しかけるマーティン。そしてマーティンはヒート中ニコラスを海に連れ出し、ニコラスを背負ってテイクオフを試みます。その重みに歯を食いしばりながらやっとの思いで立ち上がることに成功し、ついに「波に乗りたい」というニコラスの長年の夢を叶えるに至ったのでした。
ライディング後はこの2人のみならず、他のサーファーも駆け寄ってニコラスの夢の成就を抱き合って祝福し、この一幕には思わず涙腺が緩みます。
彼はこのライディングによってこのヒートを失格となりますが、以下のように語っています。
確かなのは私が負けたわけではないということ。あの波は最高の波であったとともに、私の人生における最高の勝利であったと信じています。
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