オーストラリアにて
美術館での感嘆
メルボルンの美術館での出来事です。
私はそれまでほとんど美術館に行ったことがなく、すこし緊張しながら絵を見ていました。館内は平日だったこともありお客さんもまばらで静かに落ち着いてみることができました。とある絵の前を通りかかった時に「ピカソ!」と叫びながら半ば膝から崩れ落ちて、跪いて絵を鑑賞しているラテン系のご婦人がいたときはとても驚きました。
周りに数人の人もいたのですが、眉を顰める様な人もおらず誰も気に止めて居ませんでした。
絵の鑑賞の仕方は自由なんだなと緊張感が少し和らいだのも覚えています。
(女性 30代)
中国のレストランにて
2014年頃に北京に留学しました。
現地の友人もできた頃、私が北京ダックを食べたことがないのを知った彼女とそのご両親が、北京ダックを食べに連れて行ってくれることになりました。
いつもはその辺の店や学食で食べている貧乏留学生としては、市内中心部にある高級そうなレストランは感動もので、食事も確かにその辺の店よりお上品で(その辺の店ももちろん美味しかったけど)、北京ダックもお腹いっぱい食べました。
デザートを食べつつ歓談していると、後ろに居たご一行が席を立ちました。
しばらくしてウエイターさんが席に向かったので、食器とかを下げるのだろうなーと思って見ていたら、なんとテーブルクロスで食器やら残飯やらを全て豪快に包んで、持ってきたカゴ(バスケットボールを入れるような感じの下にキャスターがついている四角いカゴ)に放り込みました。
お上品なレストランなのに、それはそれは豪快というか雑な片付けで、北京ダックの味が吹き飛びました。
(女性 30代)
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