今週、会食の予定に遅刻してしまいました。時間ギリギリだったので、タクシーに乗ってお店に向かったのですが、道路工事の渋滞に引っかかってしまい、5分ほど遅れて他のメンバーを待たせてしまいました。

経営者7名の会食は、各メンバーがお店を持ち回りで予約して、定期的に出かけています。今回も神楽坂の美味しいお料理を楽しい会話と共に堪能しました。

そのメンバーの1人に、いつも遅刻しないで数分前には待ち合わせ場所に来ている経営者がいます。

几帳面な時間管理術に感心していると、その秘密を教えてくれました。

それは、タクシーをミーティングルームに使う「タクシー仕事術」とでも名付けたい賢い時間活用法です。

待ち合わせ場所には、時間ギリギリに行こうと誰もが考えます。それは、早く着いたら待っている時間が勿体ないと思うからです。

しかし、もし早く到着しても、そこでのすき間時間に仕事が出来れば、待ち合わせ時間まで時間を有効活用できます。

その経営者の方は、タクシーで現地に時間に余裕を持って早めに向かい、到着すると降車せず時間ギリギリまで止めてもらったタクシーの車内で仕事するというのです。

降りてカフェに行くのも中途半端な時間ですし、カフェではズーム会議は出来ません。外に出ると、音の問題がありますから、タクシーの車内は最高の仕事場所なのです。

タクシー運転手も、メーターを回したままなら、気持ちよく駐車して待っていてくれるそうです。

確かにこの方法なら遅刻することもなく、時間を守ることによって、相手に毎回信用を積み上げていくことができ、時間の有効活用にもなって、一石二鳥です。

仕事で結果を出している経営者の方々とお付き合いしていると、自分が気が付かない大きな学びを得ることができます。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

文・内藤 忍/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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