吉野散策

吉野駅から少し歩くとロープウェイの駅があります。もちろん歩いて登ることもできますが、今回はロープウェイに乗って移動しました。車体はそこまで大きくなく、吉野らしく桜模様のラッピングがされています。

またこの写真は先程の写真をアップにしたものですが、このロープウェイの支柱には昭和3年5月と書かれており、それだけでこのロープウェイが古く長く続いているのがよくわかります。

ロープウェイで上の吉野山駅に到着後、道なりに進むとまず金峯山寺の入口に当たる黒門が見えます。

そして上り坂の参道を進むと、途中に銅鳥居(かねのとりい)があります。この銅鳥居は東大寺大仏を鋳造した際の余りの銅で造ったという伝承もありますが、現存するものは室町時代に再興されたものになっています。

そしてもう少し進むと金峯山寺仁王門に着きます。この仁王門は国宝にも指定されていて、仁王門は北が正面で京阪神をはじめ、北側から吉野に来る人々を迎える門になっています。しかし、現在仁王門は工事中で、この工事は2028年までと長期期間のため、工事前の本来の姿・金峯山寺の詳細は公式HPでご覧ください。


同じく本堂の蔵王堂も工事中になっています。現在の蔵王堂は1592年に再建されたものです。また中には普段は見ることができない3体の本尊の秘仏があり、中尊は7mを超える巨像だそうです。

工事中でも中に入れますが、奥の方は別途拝観料がかかります。

また訪れたのが鏡開きの時期でしたので、餅の入った袋が無料で配られていました。筆者も1袋持って帰り食べました。美味しかったです。
金峯山寺の基本情報
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
- 拝観時間:8:30~16:00
- 蔵王堂拝観料:大人800円、中高生600円、小学生400円

そして金峯山寺を抜け、進むと吉水神社の鳥居が見えてきます。こちらも金峯山寺と同じく世界遺産に指定されています。


ここには日本最古の書院があり、初期書院造りの傑作といわれる書院建築になっています。また、源義経が身を潜めた場所、後醍醐天皇が居住した場所、豊臣秀吉も花見の本陣を敷いた等、歴史的有名人の縁の深い場所になっています。

またこちらの神社は、二礼十七拍手一礼という全国的に見ても珍しい参拝方法が採用されています。
吉水神社の基本情報
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
- 拝観時間:9:00~17:00
- 書院拝観料:大人600円、中高生400円、小学生300円
そして昼ごはんは金峯山寺と吉水神社の間にある、豆富茶屋 林(中店)でいただきました。

頼んだメニューは豆腐づくし膳です。写真の左上が丸々ざる豆腐です。最初は豆腐だけでお腹が膨れるのかと思ってしまいましたが、いざ食べると豆腐が大変ボリューミーでお腹いっぱいになりました。また大豆の風味を感じることができ、とても美味しかったです。しかし冬にざる豆腐を食べるのは体も冷えるので注意が必要かもしれません。
豆富茶屋 林(中店)の基本情報
- 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山551
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:火・水曜日
- TEL:0746-32-5681


そして来た道を戻り、山をまたロープウェイで下り、吉野を後にしました。そして吉野から各駅停車で橿原神宮へ向かったのですが、続きはまた次回...。
あとがき
今回は吉野へ行きましたが、青の交響曲(シンフォニー)は本当に快適でした。特急料金も安いですし、値段以上の乗車体験ができます。
また吉野は、桜がなく金峯山寺が工事中でも、今回紹介した吉水神社や美味しいグルメがありますので、青の交響曲(シンフォニー)に乗ってぜひ訪れてください。今回は、徒歩で行ける範囲の金峯山寺・吉水神社しか訪れませんでしたが、次は吉野水分神社やもっと奥の吉野にも訪れてみたいです
文・写真・もつ/提供元・たびこふれ
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