米ウォルマートは3月2日、同社のEC(インターネット通販)サイト「Walmart.com」とスマートフォンアプリにバーチャル(仮想)試着機能を実装したと発表した。ECでアパレル商品を購入する際に、バーチャル試着機能を利用することで、自分に合った商品を選べるようになる。
イスラエルのスタートアップ企業、ジーキット(Zeekit)が開発したバーチャル試着プラットフォームを活用する。ウォルマートは2021年、ジーキットを買収した。
今回実装したのは、「チューズ・マイ・モデル」と呼ばれる機能で、約50人のモデルの中から自分の身長や体型、肌や髪の色に近いモデルを選択し、ECサイトやアプリ上で好みの服を試着させることができる。
モデルの身長は5.2〜6.0フィート(約152〜188cm)、サイズはXS〜XXXL。近日中にさらに70人近いバーチャルモデルを追加する。ECサイトで販売しているウォルマートのプライベートブランドのほか、ナショナルブランド(NB)のリーバイスとヘインズがバーチャル試着に対応する。バーチャル試着が可能なNBは順次、増やしていく。
ジーキットが開発したプラットフォームには、利用者が自分自身の写真をアップロードしてバーチャル試着する機能もあり、ウォルマートでは今後、こうした機能も追加していくものと見込まれる。
提供元・DCSオンライン
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