紳士靴ブランド「三陽山長」が、2019年より展開している匠シリーズから新たに「匠 源四郎」「匠 弦六郎」の2型をリリース。ブランドを取り扱う5店舗、及びサンヨー・アイストアで3月4日(金)より販売する。

三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=『IGNITE』より 引用)

「ハイグレードシューズ」への需要を叶える匠シリーズ

「グレードの高い靴が欲しい」というユーザーの要望をきっかけに誕生した「匠」シリーズ。三陽山長はこの需要を叶えるべく、通常ラインよりもさらに手間を加えた“日本人が履いて心地よく、美しく見える靴”の開発に取り組んだ。

「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」が生むしなやかさ

匠シリーズと通常ラインとの最も大きな違いは、底付けの製法にある。

ともに本格靴の王道である「グッドイヤーウェルト製法」だが、匠シリーズが用いるのは「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」というブランド独自の仕立てだ。

通常の「グッドイヤー」では、中底にリブテープを貼り付け、そこにアッパーとの繋ぎ役になるウェルトを縫い付ける。対して「フレキシブルグッドイヤー」は、中底の端をめくるようにして革を起こし、そこにウェルトを縫い付ける。

三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=フレキシブルグッドイヤーウェルト製法、『IGNITE』より 引用)
三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=グッドイヤーウェルト製法、『IGNITE』より 引用)

こうすることでリブテープという余計な部品を用いない分、底の屈曲性が格段にアップ。

さらに、通常はクッション材としてコルクを仕込むところに、より柔軟なフェルト素材を使用することで、優れたしなやかさを実現した。

曲線の優雅さを突き詰めた造形美

匠シリーズは、土踏まず周りに「セミべヴェルドウエスト」仕立てを採用。シェイプを絞り込み抑揚をつけて仕上げることで、靴全体の曲線美を強調した。さらに、継ぎ目のない「シームレスヒール」を採用しているのもポイントだ。

三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=セミべヴェルドウエスト、『IGNITE』より 引用)
三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=シームレスヒール、『IGNITE』より 引用)

日本人ならではの感性による作り込み

土踏まず部分を黒く塗り上げた「半カラス仕上げ」にも注目したい。履いているときは見えない部分でありながら、そこにこだわりを持つところも日本靴の美点と言える。

三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=精緻な縫製、『IGNITE』より 引用)
三陽山長から「日本人が履いて心地よく、美しく見える靴」の新作2型が登場
(画像=半カラス仕上げ、『IGNITE』より 引用)