家事の時間が取れず、家事代行サービスを利用することも最近は珍しくなくなりました。昨今は若い女性のスタッフも増加していますが、需要が高まる中、個人で契約を行うことはできるのでしょうか。今までのスキルを活かし、代行サービスを始めたい方向けに、メリットやデメリットなどを解説します。
目次
家事代行の個人契約をするメリット
家事代行の個人契約をするデメリット
家事代行の個人契約をするメリット
共働き、家事への価値観の変化などから、自分の家の家事を代行サービスに任せるというのも、現代ではそう珍しい話ではなくなりました。代行業者も多くいる中、個人で契約をして代行サービスを行うのには、どんなメリットがあるでしょうか。
メリット①時給が高い
まず1つは、時給が高い事です。個人で家事代行サービスの契約をする事の最も大きなメリットともいえるのが、報酬の高さなのです。代行サービスを運営している会社を挟むよりも、お客さんとの直接契約をしたら、報酬額が倍になった、という実例もあります。
これは、サービスを提供する側だけのメリットにとどまりません。依頼をする側としても、代行の会社に正規の金額で支払うよりも額としては安くなり、それが直接代行者の手元に来るわけですから、金銭的にはお互いに嬉しい事があります。
メリット②高収入が期待できる
家事を代わりに行うというサービスの性質上、よほどトラブルを起こしたりしない限りは、継続して代行の依頼を受ける事になります。実績で顧客からの信頼を得て継続的に依頼をしてもらえれば、高時給で安定した収入を得られます。
メリット③日程の調整がしやすい
収入の関係に並んで、代行を行う日程の調整がしやすいことも、大きなメリットに数えられます。家事代行サービスの実際の利用に際して、1件の依頼に対しての平均的な利用時間はおおよそ2時間から3時間ほどとされています。
中には長時間の依頼が出されることもありますが、1日のうちの数時間ほどの作業であれば、比較的時間の調整がしやすく、本業をしながら副業として続けていく事も現実的に可能な範囲であるといえるでしょう。
顧客、またはサービスを行う人の都合が悪くなった場合、会社を通していると時間調整などの打ち合わせにも時間を要してしまいます。個人契約であれば顧客と直接やり取りできるので、お互いの日程や時間調整もスムーズに行えます。
メリット④依頼主と良好な関係を築ける
個人契約は、比較的顧客との関係性を良好に保ちやすいのもメリットのひとつです。家事代行サービスを個人で行っている方は人との関わりが得意な方が多く、コミュニケーションが取りやすい傾向があります。
特に家事代行という、他人の家事を代わりに行うサービスにおいては、求められているのはどんなことなのかを正確につかむコミュニケーションが重要となります。直に顧客とやり取りをする個人での代行サービスは、必然的にそうした時間が取りやすいです。
会社を挟んでいたけれど、個人契約でやってみたら自然に顧客との関係性が深まっていく、というのも珍しくは無い様です。そうした関係の下であれば、家事代行の作業も依頼主が満足のいくものになるでしょう。
家事代行の個人契約をするデメリット
このように、個人での家事代行の契約には会社を通す方法では無い様々なメリットを持っています。ですが、良い事ばかりが集まっているわけではありませんので、デメリットについても事前に知っておくべきです。
デメリット①仕事内容がどんどん追加される
1つは、仕事の幅が広くなる事です。個人代行に限らず、家事代行のサービス全般で言えることでもありますが、顧客は悪気なく仕事の内容を追加していく傾向があります。ついでにやってもらいたいという感覚で言っていても、スタッフからすればその期待に応えようとどんどん請け負ってしまいがちです。
特に個人契約ではそれが起きやすい傾向にあります。会社を挟んでいる場合にはそれとなく会社側から断りを入れたり、最初から専門的なプランで請け負っているケースが多いですが、個人の場合はそうした取り決めが明確でなく、受け持つ仕事の幅が増えてしまうのです。
デメリット②トラブル時の対応
2つ目は、トラブルが発生した際の対応についてです。トラブルと一口に言っても色々とありますが、例えば物損関係が挙げられます。会社に属している場合、保険が適用されて保証が付きますが、個人の場合、物損をしたなら自分で弁償をします。
金銭面のトラブルもあり、会社ならばたとえ依頼者からの入金がなくとも給料は支払われますが、個人の場合は支払いが確認できていない場合、直接催促をするなどの連絡を取るといった流れになります。
デメリット③プライベートとの線引きが難しい
メリットの中で、顧客との信頼を深めやすい、といった内容がありました。確かにそれは事実ではありますが、親密になりすぎるというのが問題であり、例えば連絡があったとき、失礼が無い様にと夜遅くでもすぐに返信を返していると、それ以降も夜間に連絡への対応に追われます。
信頼関係を築くのはもちろん大切で重要事項でもありますが、プライベートとの線引きをどこかでつけなければならないのです。
デメリット④依頼主が不満を持っていても分かりづらい
もう1つ、依頼主の不満を認識しづらい事もデメリットに数えられます。例えて会社に所属する家事代行のスタッフの方に、依頼主が不満を持っていた場合には、それを業者に相談したりすることで、担当者が変更されたりします。
しかし、個人契約の場合、不満はあるけれど居ないと困ってしまう為、それを言い出せずに不満を抱えたままになってしまうのです。ハッキリ言ってくれるのならまた別ですが、気を遣って言わない場合は解消されないままです。