韓国未来技術教育研究院は26日、3月25日にソウル汝矣島(ヨイド)の全経連(全国経済人連合会)会館サファイアホールで「高安全・高効率の電気自動車開発のための全固体リチウム金属バッテリー開発技術-リチウム金属バッテリーの電気化学的現象による解決案と素材開発技術」セミナーを開催すると発表した。韓国メディア「ファイナンシャルニュース」が報じた。(写真:韓国未来技術教育研究院=ファイナンシャルニュース )
リチウム金属バッテリーはリチウムイオンバッテリーの負極材である黒鉛やシリコンをリチウム金属に置き換え、エネルギー密度と電気車(EV)の走行距離を引き上げた。リチウムイオン結晶(デンドライト)による爆発問題などが商用化の課題だ。
今回のセミナーは、電気自動車バッテリーの開発限界性診断および開発方向、リチウム金属バッテリーの開発動向と超薄膜人工保護膜量産技術、リチウムイオン電池の黒鉛・シリコン負極材特性とリチウム金属負極材との性能比較、高安全高性能有・無機ハイブリッド電解液素材開発技術、負極材のないリチウム電池駆動のための次世代リチウム電池負極設計技術、リチウム金属バッテリーの反応性分析と固体高分子電解液素材の採用案、酸化亜鉛負極材の開発や電極表面改質最適化技術等について議論する。
研究院の関係者は「既存のリチウムイオンバッテリーの容量限界が予想される。高容量バッテリーを必要とするドローン、電気自動車、エネルギー貯蔵システムなどの発展に貢献できるリチウム金属バッテリーは、今後5~10年以内に商用化される可能性が最も高い」と明らかにした。
続いて「今回のセミナーはリチウム金属バッテリー関連の開発課題を共有する。市場生存力と成功のための最も現実的で明確な道を提示するとともに国内外の産業および市場動向などの諸般技術と情報を共有し、それに伴う戦略を提示する場になる」と述べた。
参考記事:韓国研究チーム、自然素材で500キロ走行するEVバッテリー用触媒技術開発
参考記事:極少量の水で電気エネルギーを生成…KAIST、バッテリー充電まで成功
参考記事:韓国のEVバッテリー製造各社、「夢のバッテリー」全個体電池の開発に積極的
提供元・コリア・エレクトロニクス
【関連記事】
・韓国の双竜自動車が日本で販売?「ヒュンダイも撤退したのに…」 韓国紙が関心
・韓国がパワー半導体のSiC素材検査技術を国産化…「日本の半分のコストで開発」
・LGグループが日本法人社屋を約200億円で急遽売却へ
・米特許登録数 IBM1位、サムスン2位、LG3位、4位キャノン
・フォルクスワーゲンが韓国二社とのEV電池取引を打ち切りか…特許紛争に嫌気?