【文字盤のデザインについて】

【ノットと独立時計師“牧原大造”がコラボ!?】手作業で彫金を施した、ノット(Knot)の限定モデルを最速実機レビュー
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

牧原大造氏は時計学校に通いながら、独学で彫金の技術を習得し、時計製作と彫金をどちらもおこなう数少ない時計師である。文字盤に日本の伝統工芸である江戸切子、ムーヴメントには桜の彫金を施した代表作として知られる“菊繋ぎ紋 桜”が代表作として知られている。このモデルでは、文字盤に牧原氏の特徴である彫金を取り入れており、手作業でローマ数字インデックスと桜の装飾をエングレーブしている。

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

テンプ部分を円形にカットした“輪桜”は、円形の小窓の周りに桜彫金を施したデザインを採用。規則的に動くテンプのメカニカルな造形に、桜の彫金がハンドエングレーブならではの工芸品的な美観を加えている。

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

もうひとつの“浮桜”は、よりダイレクトに桜のモチーフを際立たせた個性的なオープンハートデザインが目を引きつける。モデル名が示しているように、川面に大小の桜が浮かんでいる様子がモチーフとなっており、搭載するムーヴメントの造形が透けて見える桜形状の穴と桜彫金が特徴。工芸品的な繊細さに加え、桜の意匠を際立たせた奥行き感のある意匠が魅力的だ。

【ノットと独立時計師“牧原大造”がコラボ!?】手作業で彫金を施した、ノット(Knot)の限定モデルを最速実機レビュー
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

ノットでは初となるサファイアガラス製のドーム形風防を採用しているのもこのモデルの特徴。緩やかにカーブするドーム形風防のフォルムと統一感をもたせるために秒針には曲げ針を採用。

【ノットと独立時計師“牧原大造”がコラボ!?】手作業で彫金を施した、ノット(Knot)の限定モデルを最速実機レビュー
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

秒針に加えて分針も繊細なタッチで先端を手作業で曲げる仕上げが施されており、クラシックな雰囲気と高級感が高められている。

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

また、時分針の表面には牧原氏作品の特徴の1つである切子をモチーフにしたデザインを施しており、角度によって見え隠れする意匠が、文字盤のデザインにさりげないアクセントを加えている。

【外装について】

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

懐中時計からインスパイアされたという、牧原氏が立案したクラシカルなラウンドケース。国内最高峰の技術を擁する林精器が製造を担当しており、ザラツ研磨を駆使することで、ラグの表面とファセット面は鏡面、サイドはヘアラインと、二つの仕上げを採用しており、質感の違いによって高級感が高められている。

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

丸みを帯びたケース、ベゼルの柔らかなフォルムと一体感をもたせるため、ノットでは初となるサファイアガラス製のドーム風防を採用。外周に向けて薄くなっていくドーム風防によりケースを薄くみせ、実寸よりもスリムな印象に仕上げらているのもポイントと言えるだろう。

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(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

裏ブタは文字盤と同じく桜のモチーフを配したシースルーバック仕様。桜を散りばめたサファイアガラスを通して、受けや地板に丁寧な装飾を施した自動巻きムーヴメントの造形を楽しめる。