V字回復への手ごたえは十分

 長引くコロナ禍の中で、明るい材料もある。直近の21年11月期の第4四半期は実質半分の営業日数で例年並みの売上を達成。営業さえ許されれば、回復する強い手ごたえはある。それだけに今期は、予断を許さないとしながら、200%のV字回復を見込む。

 08年に出店した世田谷の1号店が同社の原点だ。場所は住宅街で工費も居抜きで最小限に抑えてのスタートだった。飲食の経営に失敗し、最後のつもりで始めた。タイミングもリーマンショック後で、最悪だった。

 コロナ禍で先行きが不透明な状況は飲食店にとっては最悪といってよい状況だ。しかし、こうした状況でも上を向くのが同社の真骨頂。将来、過去を振り返ったとき、この時期が重要なターニングポイントになっているイメージが鮮明に浮かんでくる。

提供元・DCSオンライン

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