渋谷にある美味しそうなお店をネットで見つけて、予約して行ってみました。ミシュランガイドのビブグルマン(リーズナブルに美味しいお店)にも選ばれているカジュアルなお店です。

「キレるおっさん」に自分もなっているのではないかという恐怖
(画像=Deagreez/iStock、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

お料理を注文しようとメニューを見ていたら、スタッフが書いてない裏メニューがありますよと教えてくれました。

「キレるおっさん」に自分もなっているのではないかという恐怖
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

その中の一つが、いくらでした(写真)。新鮮で美味しいと聞いて注文してみたのですが、これが何とも期待外れ。確かに見た目は美味しそうで、テンション上がりましたが、食べてみると皮が分厚く、いくらというよりゴムのような食感でガッカリでした。

いつもなら、そのまま会計して帰るのですが、あれだけおすすめの裏メニューと言ってすすめていたのが納得できず、そのスタッフを呼んで

「これオススメって言ったけど、全然美味しくありませんね。お薦めする前に、自分でも食べてみたのですか?」

と、問い詰めてしまいました。

すると、それには答えず、会計から差し引いておきますとだけ言われ、その後そのスタッフは私を避けるように、近づいて来なくなりました。

コンビニのレジで店員を怒鳴りつけている「キレるおっさん」を見ると、同世代として何だかやるせない気分になります。

今回、私は罵倒したり、怒鳴りつけた訳ではありませんが、何だか自分の行動に後味の悪さが残りました。

それは、なりたくないと思っているキレるおっさんに、自分も近づきつつあるのではないかという恐怖感からくるものなのかもしれません。

中途半端な食事でお店を出たので、2軒目は近所のお店へ。まったりと焼き鳥を食べながら、あの時どうすべきだったのかと、再度考えてみました。

やっぱり、大人の対応で、何も言わずに静かに立ち去り、2度と行かなければ良かっただけなのか?

未だに結論は見つかりません。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年10月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

文・内藤 忍/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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