今後、山岳地での救助活動の常識が変わりそうな期待が高まるニュースが飛び込んできました。
ジェットエンジンが搭載された「ジェットスーツ」を装着して、通常徒歩で25分かかる山岳地の現場になんと90秒で到着することに成功したのです!
ジェットスーツのテストが話題に
まるで『アイアンマン』のように人が空を飛ぶことを可能にするジェットスーツ。その特殊な機能を人命救助活動に役立てようと、ジェットスーツを開発したメーカーと航空救急サービスによるテストがイギリスの湖水地方で行われました。
テストでは、崖から転落した少女の救助を想定。
いかに早く現場に駆けつけられるか、ジェットスーツの力が試されるというわけです。
さて、山岳地に救急隊の車両が到着しました。
ここから現場まで徒歩で25分。しかし、今回は徒歩では向かいません。
車から降りた救急隊員の男性は、急いでジェットスーツを装着。今回のテストでは、ジェットスーツ開発メーカーの創設者であるリチャード・ブラウニングさんが救急隊員役として飛行します。
準備が整ったら、いざ現場へ。
宙に浮いた!と、こちらが驚いた次の瞬間には、そのまま自由自在に進んで行く救急隊員役のリチャードさん。
塀も高い崖もなんなく越えて行きます。
CGかと疑ってしまうほど飛行の動きがとってもスムーズ。
楽々と飛び進み、あっという間に現場に到着しました。
かかった時間は、たったの90秒。徒歩よりも大幅に時間を短縮することに成功です!
動画はこちら
航空救急サービスチームもびっくり!
今回使用されたジェットスーツは最高飛行速度が時速約50キロ、最高高度は約3,600メートルに達するそうです。もの凄い性能ですよね!
テストに参加した航空救急サービスのオペレーションディレクターを務めるアンディー・モーソンさんは、ジェットスーツによって救急隊チームがより迅速に患者のもとへ到着できるようになると考えているそうで、「多くの場合、患者の苦痛を和らげ、場合によっては患者の命を救うでしょう。」と話しています。
将来レスキュー現場での活躍に期待!
今回はあくまでもテストでしたが、”救急隊員がジェットスーツで出動”なんて一昔前は想像も出来なかったことに可能性を感じられるところまで時代は確実に進歩していますよね。
実際に現場で使われるまでには様々な課題や安全性の検査をクリアする必要があるでしょうし、当然まだまだ時間はかかるかと思いますが、近い将来レスキュー現場でジェットスーツが活躍してくれるのを期待せずにはいられません。
提供元・FUNDO
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