矢野経済研究所によると、2021年度のホームセンター小売市場規模は、前年度比2.5%減の4兆1600億円となりそうだ。
05年度に過去最高の3兆9880億円を記録し、4兆円台は時間の問題かとされていたが、その後、市場規模は足踏み状態を続けていた。20年にコロナ禍による巣ごもり需要によるインテリア、ホームファニシング、DIY、ペットの売上と、衛生関連用品が伸張し、一気HC市場が拡大し、20年度のHC市場規模は前年度比7.0%増の4兆2680億となった。21年度はコロナ需要の反動でHC各社の売上は前年割れを続けていたが、4兆円台は踏みとどまった。なお、日本DIY協会がホームページ上で発表している市場規模は、矢野経済研究所の発表数値と同じ。
一方、プロショップ専門店の小売市場はこの数年、堅調に成長を続けており、21年度のプロショップ専門店小売市場は前年度比8.0%増の2300億円と予測した。矢野経済研究所によると、古くからの木材店や金物店を代替するショップとして、今後もプロショップ専門店小売市場は拡大を続けていくとしている。プロショップ専門店市場が、HC市場を下支えする傾向は続きそうだ。
提供元・DCSオンライン
【関連記事】
・「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
・ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
・1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
・全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
・キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」