CATL、BYDなど中国のEVバッテリーメーカーの勢いが恐ろしい。LGエナジーソリューションは、中国バッテリーメーカーの攻勢に立ち向かい、今年のバッテリー工場増設に大規模投資に踏み切る計画だ。韓国メディア「seoulwire」が報じた。(写真:LGエナジーソリューションのグローバルネットワーク=LGエナジーソリューション)
19日、業界によると、LGエナジーソリューションは、中国を除く世界のバッテリー使用量調査でトップについた。グローバルバッテリー市場全体では中国CATLに抜かれて2位となっている。LGエナジーソリューションは完成車業界と合弁工場の設立などで1位を狙う。
同社は今月16日に国内外のパートナー企業と共存と協力のための「2022パートナーズデー」を開催し、今年の購買運営計画をはじめ品質確保案、電気自動車・エネルギー貯蔵装置(ESS)などグローバルバッテリー市場の見通しを共有した。
当時、LGエナジーソリューションはパートナー社とともにグローバル競争力確保のため、▲原材料需給の安定性、▲価格競争力の確保、▲現地生産能力の拡大などで最高水準の品質を備えなければならないと強調した。
最近、韓国科学技術情報研究院は、グローバル電気自動車バッテリー市場規模は年平均36.7%ずつ成長し、2025年は1600億ドル(約191兆6000億ウォン、約18兆4295億円)に達するという報告書をまとめた。CATLなど国内外のライバル会社の投資も増えるものと予想される。
これを受け、LGエナジーソリューションは先制的にバッテリー需要の増加に備え、完成車業界と手を組んで合弁工場設立計画を相次いで発表した。米完成車メーカーのジェネラルモーターズ(GM)とは、第4次バッテリー合弁工場の設立まで予定されている。
投資は北米地域に集中した。GM合弁工場のほか、米ミシガン州に単独バッテリー生産工場を始め、北米3大完成車メーカーのステランティスと、年間40GWhの電気車バッテリー合弁法人の設立計画も確定した。これを基に、2025年までに430GWh規模の生産工場を整えるのが目標だ。
LGエナジーソリューションは先月、成功的な株式公開(IPO)で生産施設増大のための「実弾」も確保した。公募のヒットで確保した資金は、北米や欧州地域への投資に活用される。グローバル市場1位を目指して万全の準備を整えている。
LGエナジーソリューションのクォン・ヨンス副会長はこれと関連し、先月のオンライン上での記者懇談会で、「現在、市場トップのCATLを追い越すことができる」と自信を示した。クォン副会長は、CATLが中国国外に出れば、会社と時価総額、収益性の面で格差が縮まると予想した。
市場の主導権を十分に握れるという意図を示唆したものだ。実際、LGエナジーソリューションが保有している知的財産権(IP)やバッテリー受注物量は、ライバル会社を圧倒している。またCATLは自国で強みを見せるが、LGエナジーソリューションの場合、海外市場で様々な顧客企業を確保した。
業界関係者は「海外市場の生産拠点確保に力を入れ、供給網優位を確保しようとするものとみられる」とし「電気自動車市場は成長したばかりで、LGエナジーソリューションがバッテリー技術の高度化と顧客企業確保を通じて十分CATLを超え1位に浮上できる状況」と述べた。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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