春国岱(しゅんくにたい)は北海道東部の根室市にある風連湖と根室湾を分ける砂州で形成された長さ8㎞、幅1.3kmの島です。風連湖とともにラムサール条約登録湿地になっています。独特の生態系が形成され美しい景色が広がっています。

目次
砂州とは?
春国岱の生態系

砂州とは?

砂州とは「海岸や湖岸の沖合に、細長く岸と並行に延びた砂礫(されき)の堆積地形」です。ちょっとわかりにくいですが、砂が運ばれてできた島で、地図や写真で見てみるとわかりやすいかもしれません。春国岱は約3,000年から1,500年前の期間に形成されたようです。

根室の広大な砂州 春国岱
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

春国岱の生態系

春国岱は長い年月をかけて砂で形成されたことで草木が生えて海岸とは思えない景色が広がっています。根室の市街地からも遠くないのに手付かずの自然が残っています。

野鳥の楽園と言われ300種類以上の野鳥が観察されています。この数は日本で観察できる野鳥の半分以上だそうです。植物も6月~8月には一面に赤いハマナスが咲き、7月には黄色いエゾカンゾウも観られます。砂丘上にできたアカエゾマツの純林は世界でも2例しか無いそうです。