クルマには必ず積んでおかなければいけないものがある。ないと不便なだけでなく「違反」扱いになることもあるため注意が必要だ。クルマに必須となるアイテムを紹介する。運転する機会がある人は確認しておこう。
車検証・検査標章
自動車検査証の備え付けと決まった場所への検査標章の表示は運行上の義務だ。
車検証は重要な個人情報のため、家で保管したい気持ちもあるが、コピーで車に入れておくことは好ましくない。不携帯の場合は50万円以下の罰金刑が科される可能性がある。
自動車損害賠償責任保険証明書
自動車損害賠償責任保険証明書も運行時の備付義務がある。不携帯の場合には、30万円以下の罰金を覚悟しなければならない。
発炎筒
単に煙を出す「発煙筒」ではなく、夜にもわかりやすい炎があがる「発炎筒(自動車用緊急保安炎筒)」を常備する必要がある。
罰則規定はないものの、もし街頭検査などで整備命令が出された場合、従わなければ罰金が科せられる。
なお発炎筒の有効期限は4年のため、使ってよい発炎筒かどうかも確認しておこう。
初心者運転標識・高齢者運転標識など
運転者の状況を表示するものにはいくつか種類がある。中でも初心運転者標識と聴覚障害者標識には表示義務がある。
それぞれを決まった位置に表示しないと反則金の対象だ。幅寄せや無理な割込みから身を守るためにも必ず表示しよう。
高齢運転者標識と身体障害者標識に罰則はないが、表示に努めるべきものであることは確かだ。
運転免許証
運転時には必ず携帯が必要だ。万一警察官から提示を求められた場合に、不携帯が発覚すると3,000円の反則金が科せられる。
三角表示板(高速道路)
高速道路や自動車専用道路上で事故や故障があった場合、停止していることがわかるように表示しなければならない。クルマの標準装備ではないため、規定に沿ったものを自分で用意しよう。
違反した場合は、違反点数が1点で、反則金は普通車では6,000円、大型車では7,000円におよぶ。
その他積んでおくのがおすすめのアイテム
違反にはならないものの、非常時に備えて以下のようなものもあると役立つだろう。
・ブースターケーブル
・緊急脱出用ツール
・牽引ロープ
・携帯用トイレ
クルマの安全運転には準備が大切
ドライバーには安全運転の責任が伴う。整備工場まかせではなく、自分でも何が必要か把握しておくことが重要だ。違反による点数の減点や罰金も怖いが、万が一の事故の場合に備える必要もある。ドライバーは今一度クルマの中を確認しておこう。
文・鈴木郁恵
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