「エルメス(Hermès)」は2月18日、2021年12月期決算を発表した。売上高は89億8200万ユーロ(1兆1693億7825万円、前年同期比40.5%増)、営業利益は35億3000万ユーロ(4595億7528万円、同78.1%増)、純利益は24億4500万ユーロ(3183億1772万円*、同76.5%増)だった。
地域別の売上高では、ヨーロッパで21億4100万ユーロ(2787億3957万円)、そのうちフランスが8億3800万ユーロ(1091億30万円)、アジアが52億2720万ユーロ(6805億3596万円)、そのうち日本で9億7700万ユーロ(1271億9690万円)、アメリカが14億5800万ユーロ(1898億1891万円)、そしてその他の国と地域で1億5600万ユーロ(203億984万円)だった。特にアメリカでは前年同期比52%増、日本を除くアジアで同45.8%増と成長率が高かった。また、ヨーロッパもパンデミック前の2019年の水準まで回復した。日本では2021年10月の非常事態宣言発令の影響を受けながらも、前年比17.1%増、前々年比20.2%増と継続的に売上を伸ばした。2021年2月には表参道街に新店舗をオープンし、11月には増築工事を経て東京の新宿伊勢丹店をリニューアルしている。
カテゴリ別の売上高では、レザー製品と馬具が40億9100万ユーロ(5326億1260万円)、既製服とアクセサリーが22億1900万ユーロ(2888億9449万円)、シルクと織物が6億6900万ユーロ(870億9797万円)、ジュエリーとホーム用品が10億100万ユーロ(1303億2149万円)、パフュームとビューティが3億8500万ユーロ(501億2365万円)、ウォッチが3億3700万ユーロ(438億7446万円)、その他が2億7900万ユーロ(363億2337万円*)だった。大きな成長を記録したのはウォッチ部門で、前年比72%増、前々年比76%増だった。「エルメス」は、ウォッチ部門の成長は2021年4月に開催された展示会「ウォッチ&ワンダーズ(WATCHES & WONDERS)」で発表された新作「エルメス H08」の成功によるものだとしている。
*1ユーロ=130円換算(2月20日時点)
文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO
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