「〇畳向け」などの条件だけで照明を選んでいませんか?照明によって部屋が落ち着いた雰囲気になったり広く見えたりするため、部屋の印象を変える重要なポイントと言えます。そこで今回は、リビングに合った照明の選び方について解説します。

目次
照明について知ろう
 ・照明の種類と特徴
 ・3種類の照明の組み合わせがポイント
リビングで使う照明の選び方
 ・メインになる照明とは
 ・色や明るさを考える
 ・補助で使う照明も考える

照明について知ろう

一口に照明と言っても、部屋全体を照らすような照明もあれば、スポットを照らすだけの照明もあります。

まずは、照明の種類と特徴のほか、どのように組み合わせて使うのがポイントなのかについてみていきましょう。

照明の種類と特徴

照明は、「全体照明」「補助照明」「間接照明」の大きく3つに分けられます。全体照明は居室全体を照らすもの、補助照明は部分的に明るさを補うもの、間接照明は天井や壁などの内装の一部に光をあて、その反射光を照明として利用するものです。

シーリングライトやシャンデリアなどは全体照明、スポットライトや卓上スタンドなどは補助照明、コーブやコーニスなどは間接照明に分類されます。

3種類の照明の組み合わせがポイント

照明は、どれか1つに絞ってしまうのではなく、3種類を組み合わせながら目的に合わせて必要な場所に配置していきます。

また、部屋の用途に合わせて選ぶ、家具やクロスなどのインテリアに合わせて選ぶなど、照明のデザイン性だけでなくバランスを考慮しながら照明選びを行うことが重要なポイントと言えるでしょう。

リビングで使う照明の選び方

アパートのリビングにはどんな照明がいい?照明の基本や選び方
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

「リビングはアパートで一番広い部屋だから全体照明なのでは?」と思った方も多いかもしれませんが、リビングをどのような場所にしたいかによって選ぶ照明は異なります。

リビングに使う照明を「メインになる照明」「色や明るさ」「補助照明の活用」という3つの観点からみていきましょう。

メインになる照明とは

メインの照明の候補として挙げられるのが、シーリングライト、シャンデリア、ペンダントライトの3種類です。

シーリングライトは、比較的安価であるだけでなく必要以上の光量を得られます。シャンデリアは、電球がたくさんついているため予想以上に明るいのが特徴です。設置する場所に応じて天井直付けや吊り下げなど使い分けることもできます。

ペンダントライトは、ラグやテーブルの真上にソケットがある場合にはよく使われます。しかし、吊り下げ型であるため動線上に配置すると通行の妨げになるので注意しましょう。

色や明るさを考える

色は、「電球色」「昼白色」「中間色」の大きく3つに分けられます。

電球色は、夕焼けの温かい光に近いため、リラックスしたい場所や落ち着いたインテリアと組み合わせて使うのが一般的です。しかし、光量が少なく全体的に暗くなるため、読書や細かい作業時には補助灯が必要になります。

昼白色は、太陽の光に近いため、明るく活動的な空間を演出する際に使います。しかし、脳を活性させる効果があるため、落ち着きをテーマにしている場所で使用するのは向いていません。

中間色は、電球色と昼白色の間の性質を持っているため、電球色か昼白色かどちらか一方に絞ることができないような場合の選択肢とも言えるでしょう。

補助で使う照明も考える

シーリングのように部屋全体を明るく照らす照明ではなく、他のメイン照明を選んだ場合や電球色を選んだ場合には光量が足りなくなるため、補助的に使う照明を検討する必要があります。

机などで読書や作業をする場合には、机に置くタイプと机を挟み込んで設置するタイプのデスクスタンドなどが補助灯として挙げられます。

また、リビングなどの大きな部屋で明るさを補いたい場合は、フロアスタンドを使って補うのが一般的です。どちらも使う場所や用途に合わせて電球の色、デザインなどにこだわって選ぶようにしましょう。