2月8日、小型SAR衛星のコンステレーションの構築を進めるQPS研究所がシリーズBセカンドクローズで約10.5億円を調達したと発表しました。

出資したのは、スパークス・アセット・マネジメントが運営する「未来創生3号ファンド」、SMBC日興証券、みずほキャピタルが運営する「みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合」、山口キャピタルが運営する「UNICORN 2号ファンド投資事業有限責任組合」、大分のベンチャーキャピタル「おおいた中小企業成長ファンド投資事業有限責任組合」「大分VCサクセスファンド 6 号投資事業有限責任組合」です。

QPS研究所は2021年12月にシリーズBファーストクローズで総額38.5億円を調達しています。その際、記者会見でCOOの市來敏光氏がシリーズBラウンドでは50億円の調達を目標としていると語っていました。

今回の調達により、シリーズBラウンドの調達額は総額約49億円、累計資金調達額は約82.5億円となりました。シリーズBラウンドで調達した資金は、2022年に打ち上げ予定の衛星3号機~6号機、また7号機以降の開発・運用の資金として使用される予定です。

同じく小型SAR衛星のコンステレーションの構築を進めるベンチャー企業Synspectiveは2月28日から14日間のウィンドウで実証衛星2号機「StriX-β」を打ち上げる計画を発表しています。さらに、アクセルスペースは、2022年第4四半期に光学衛星「GRUS」を4機打ち上げる予定です。

2022年は日本の民間企業による衛星の打ち上げ機数が過去最大になるかもしれません。

提供元・宙畑

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