システムについて

【プロ解説】BMW M4クーペのエンジンやミッション等のスペックを徹底解説!!
(画像=『CarMe』より引用)

現在、M4クーペは後輪駆動車のみで展開していますが、2021年中にはM4モデルに初めて従来の後輪駆動に代わる選択肢として高性能スポーツカー用に開発された4WDシステムを提供する予定となっています。

M4クーペ専用開発の四輪駆動システムM xDriveは、極めて素早くかつ正確に作動する新しい制御システムを採用しており、必要に応じてフロントホイールとリヤホイールの駆動トルクを可変配分が可能。

その結果得られるドライビング・エクスペリエンスは、驚異的な俊敏性に加え、極めてダイナミックな走行状況でも驚くほど正確なハンドリングを提供します。さらに、駆動力の可変配分により最適化されたトラクションによって、発進加速性能を大幅に向上させます。

これによりMモデルならではの後輪駆動を意識したシステム設計により、スポーティなコーナリングでもかつてないレベルの安定性と運動性能を実現します。

【プロ解説】BMW M4クーペのエンジンやミッション等のスペックを徹底解説!!
(画像=『CarMe』より引用)

M xDriveシステムには、駆動トルクをホイールに伝達する専用のプロペラ・シャフトとアウトプット・シャフト、ならびにファイナル・ドライブのアクティブMディファレンシャルが組み合わされます。

フロントホイールとリヤホイール間の駆動トルクは、必要に応じてトランスファーケース内の電子制御多板クラッチが無段階に可変配分し、左右のリヤホイール間の駆動トルクはアクティブMディファレンシャルが同様に振り分けます。

これにより、スポーツ走行の際や左右のホイール間で路面グリップの異なる場面において、トラクション・俊敏性・安定性を大幅に向上させることができます。

M xDriveとアクティブMディファレンシャルは、ダイナミック・スタビリティ・コントロールとネットワークで結ばれており、そのときどきの走行状態に合わせて2つのシステム間の協調を綿密に調整します。

走行状況の変化にいち早く対応するため、トランスファーケースにはさらにホイール・スリップ・コントロール機能が統合されています。これにより、フロント・アクスルとリヤ・アクスル間のわずかな回転数差は、セントラル・コントロール・ユニットにフィードバックすることなく、迅速かつ直接的に補整されます。

通常の走行状態であれば、システムはすべての駆動力をリヤホイールに分配します。しかしリヤホイールが駆動力を路面に伝達しきれなくなったとき、初めてフロントホイールに駆動力が供給されます。

この特別なセットアップにより、この四輪駆動システムはBMW Mモデルの伝統的な特徴である駆けぬける歓びを実現します。

搭載されているエンジンは、3L直列6気筒ツインターボの1種類ですが、組み合わされるトランスミッションによって仕様が異なっています。

また、駆動方式は後輪駆動しかありませんが、4WDも追加予定となっています。4WDとなることで、走行性能に更なる磨きが掛かりそうです。

文・萩原 文博/提供元・CarMe

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