楽天モバイルは「プラチナバンド」がないのも痛い!

楽天モバイルがつながりにくい原因として、もうひとつ考えられるのが、いわゆる「プラチナバンド」を持っていないことであろう。

携帯電話の電波にはさまざまな周波数帯が使われているが、そのなかでも、700~900MHzの周波数帯は「プラチナバンド」と呼ばれており、障害物に強く室内や遠方まで届くという特性を持っている。

しかし、楽天モバイルの4G回線は1.7GHzのみので、どうしても、高層ビルの多い都市や山間部でつながりにくい。そこで、ローミング先のauには膨大な使用料を支払って800MHzのプラチナバンドを借りているのである。

もちろん、先行する3社はプラチナバンドを含め複数の周波数帯を多数割り当てられているため、楽天モバイルは総務省に対してプラチナバンドの割り当てを要請しているが、すぐに解決できる状況ではないようだ。

「人口カバー率96%」でも楽天モバイルがつながりにくいと言われるのはなぜ? そのカラクリを解説
(画像=(Image:soumu.go.jp) 楽天モバイルが持つ1.7GHzはビルなどに遮断され電波が届きにくいのに対し、プラチナバンドの800MHzは電波がビル内にも届きやすい(総務省「楽天モバイル株式会社提出資料」より)、『オトナライフ』より引用)

まとめ

いかがだろうか? 楽天モバイルが人口カバー率96%でも、つながりにくい理由が何となくお分かりいただけたと思う。

しかし、思い出してほしい。以前はソフトバンクもつながりにくいと言われ続けていたが、2012年に900MHzのプラチナバンドを割り当てられてからは、そのような話はまったく聞かれなくなった。

今後、楽天モバイルの人口カバー率が99%に近づき、プラチナバンドが割り当てられれば、先行する3社と肩を並べる第4のキャリアとして誰もが認めることになるだろう。

文・すずきあきら/編集・ライター/提供元・オトナライフ

【関連記事】
ドコモの「ahamo」がユーザー総取り! プラン乗り換え意向調査で見えた驚愕の真実
【Amazon】注文した商品が届かないときの対処法を解説!
COSTCO(コストコ)の会員はどれが一番お得? 種類によっては損する可能性も
コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?
PayPay(ペイペイ)に微妙に余っている残高を使い切るにはどうすればいいの!?