1990年の誕生以来、常に高い人気をキープしているミッドサイズSUVといえば、ランドクルーザープラドです。もともとは直4を搭載したランクルの軽量ライトデューティーモデルでしたが、1985年に乗用のワゴンモデルを追加してからは、状況は一変。当時好敵手だった三菱 パジェロの対抗車として進化し、今ではオンオフこなせるオフローダーから発展したクロスSUVとなっています。そんなプラドの歴史を辿ってみましょう。
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前身はランドクルーザー70 ワゴン(1985〜1990年)
初代70系ランドクルーザープラド(1990年4月〜1996年5月)
新型ランドクルーザープラド 徹底解説動画
前身はランドクルーザー70 ワゴン(1985〜1990年)
ランドクルーザープラドの登場は1990年ですが、その源流は1985年に発売されたランドクルーザー70 ワゴンです。
それまでのランドクルーザーはバンが主体で、大排気量エンジンを搭載しながら貨物自動車登録。自動車税の節税になっていました。
一方、ランドクルーザー70 ワゴンは小排気量の2.4Lのディーゼルターボを搭載。ボディタイプもワゴンのみで、ランクル史上初の5ナンバー車です。屋根もバンには設定のあったソフトトップ(幌)を設定せず、メタルハードトップのみです。
初代70系ランドクルーザープラド(1990年4月〜1996年5月)
初めて「プラド」を名乗った車種が、ランドクルーザー70 ワゴンです。もっと正確に言えば、1990年4月にショートホイールベース、3ドアのみのランドクルーザー70 ワゴンにロングホイールベースの5ドアワゴンを追加。
これを機にランドクルーザーのワゴンモデルに、「プラド」のサブネームが与えられることになりました。
以後、プラドは70系から独立し、独自の進化を歩みます。従来からの3ドア車は2列シートの5人乗り。追加された5ドア車は3列シートの8人乗りです。
ランドクルーザー70 ワゴンを含め、プラドは当時大人気だった三菱 パジェロに対抗するべく投入された車種です。
パジェロが乗用車のコンポーネントを使用していることに倣ったのか、当初は70系ランクルのシャーシにハイラックスの2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載。1993年のマイナーチェンジで、3.0Lディーゼルターボに変更されました。