昨年、グローバル電気自動車(EV)バッテリー市場で中国CATLが1位を占めた中、韓国企業のLGエナジーソリューションとSKオン、サムスンSDIがそれぞれ2、5、6位を記録した。韓国メディア「skyedaily」が報じた。(写真:skyedaily)
7日、エネルギー専門市場調査会社のSNEリサーチによると、昨年、世界各国に登録された電気車のバッテリーエネルギー総量は296.8GWh(ギガワット時)で前年比2倍以上増えた。
2020年第3四半期から始まった回復傾向が、2021年に入って半導体供給不足とコロナ再拡散などの悪材料にもかかわらず、持続的な高成長傾向につながったものと分析される。
CATLやBYDなど多数の中国系企業が全体市場を引き上げた。中国系企業のシェアは中国市場の急成長に支えられ、ほとんどが上昇した。
一方、パナソニックをはじめ日系企業の大半は市場平均を下回る成長率に止まり、シェアが下落した。
韓国国内3社の合計シェアは30.4%と、前年に比べやや減少した。LGエナジーソリューションは60.2GWhで前年比75.5%増加して2位を守った。
SKオンは107.5%増加した16.7GWhを記録し、前年6位から5位に一段階アップした。サムスンSDIは56%増加した6位となった。
3社の成長の勢いは、各社のバッテリーを搭載しているモデルの販売増加が牽引されたことが分かった。LGエナジーソリューションは主にテスラモデルY(中国製)、フォルクスワーゲンID.4、フォード・マスタングマッハEなどの数量急増のおかげで成長した。
SKオンは、現代(ヒュンダイ)アイオニック5や起亜(キア)ニーロEV、EV6などの販売好調が高成長につながった。
サムスンSDIは、フィアット500やジープ・ラングラーPHEV、BMW iXなどの販売増加が成長を主導したが、フォルクスワーゲン・e-ゴルフの販売激減が全体の増加分を食い込んだ。
SNEリサーチ関係者は「中国系企業の大空襲の中で国内3社がそれなりに成長傾向を維持しながら善戦した」とし、「中国系企業の海外攻略が加速化しており、半導体供給不足などの問題も残っている状況で、今年国内3社が多様な脅威要因に対抗して善戦できるかどうか帰趨が注目される」と述べた。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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