サビキ釣りの定番とも言われる小アジ。陸っぱりから手軽に狙えるうえ、釣果も堅い。しかし、たくさん釣れると、さばくのが面倒だ。そこで今回はズボラから生まれた「小アジのにぎり寿し」を紹介する。
釣り場での下処理
まずは釣り場での下処理。ハリ掛かりした小アジは魚外しを使い、1尾ずつ外していく。入れ食い時はクーラーのフタを開けたままの状態で、次々に。こうすることによって手返しが早くなるだけでなく、手が汚れない。
簡単でラクな下処理
持ち帰った小アジを自宅のシンクに移す。これを軽く水洗いし、エラとワタを取っていく。この際、エラをつまんで引っ張ると、ワタまでズルルッと一気に取れる。
慣れるまでの2~3匹は失敗するかもしれないが、要領をつかむと時短でラクに行える。
ひと晩寝かせる
下処理を終えた小アジは、そのまま刺し身にしても構わない。しかし、ひと晩寝かせたほうがうまみも増す。その際は頭を落とし、キッチンペーパーで包み、ラップをかけて冷蔵室に入れておく。
時短で簡単酢飯
寝かせた小アジは3枚におろしていくが、その前に酢飯を作っておこう。作り方は至ってシンプル。暖かいご飯に塩、砂糖、酢を入れて混ぜ合わせ、冷ましておく。
大名おろし
次に小アジを3枚におろす。小型で魚体が丸型の魚の場合は、一般的な3枚おろしよりも、〝大名おろし〟のほうが簡単でラク。ちなみにイワシ、コハダ、ハゼなどもこの方法がいい。
中骨は取らず
3枚におろした小アジは皮を剥ぐ。この際、包丁を使ってもいいが、手でラクに剥げることも覚えておきたい。
皮を剥いだ小アジは腹骨を取り、中骨は取らずにそのまま残しておく。おおむね20cmくらいまでのアジなら、食べる時に中骨は気にならない。腹骨を取ったアジは寿しの大きさにカット。15cmほどの小アジだと、1尾で3~4切れはとれる。
握ったあとにのせる
最後は酢飯を握る。ちょうど酢飯が人肌くらいの温度になっていて、握りやすいはずだ。握った酢飯は皿に盛り、好みでワザビや青ジソをのせる。これにカットした小アジを乗せれば完成。
ショウガをのせていただく
薬味はワサビやショウガなど好みもあるが、アジはショウガがよく合う(個人的)。口に運ぶ瞬間、刺し身じょう油をほんの少し垂らして食べると最高だ。
ズボラから生まれた料理、寿し職人さんからすると、「ありえない」かもしれないが、我が家だけで食べるので、どうかお許しを。
<松田正記/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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