横浜FMマスカット監督「退団を許されない選手が2、3人いたが…」J1開幕前に不安吐露
(画像=ケヴィン・マスカット 写真:Getty Images、『Football Tribe Japan』より 引用)

 横浜F・マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督は、明治安田生命J1リーグ2022シーズン開幕を前に不安を抱えているようだ。17日、オーストラリアメディア『オプタス・スポーツ』が伝えている。

 横浜F・マリノスは昨季アンジェ・ポステコグルー元監督のもとで順調に勝ち点を積み重ねると、一時は首位川崎フロンターレに4ポイント差まで迫っていた。しかし、ポステコグルーがシーズン途中でセルティック指揮官に就任。夏以降はマスカット氏が指揮を執っていたが、9月以降は5勝4敗2分と失速。川崎フロンターレから13ポイント差をつけられてシーズンを終えている。

 また、昨季終了後には日本代表FW前田大然(24)がセルティックへ移籍したほか、中盤の主力であるMF扇原貴宏(30)がヴィッセル神戸へ完全移籍。さらに今月にはブラジル人DFチアゴ・マルチンス(26)がメジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFCへ完全移籍するなど、主力の流出が相次いだ。

 ブラジル人FWアンデルソン・ロペス(28)やDFエドゥアルド(28)など複数名の即戦力獲得にも成功した横浜F・マリノスだが、マスカット監督は『オプタス・スポーツ』のインタビューで「川崎フロンターレから(リーグタイトルを)奪還したいのであれば、どんなことがあってもここから去ることを許されない選手が2,3人いた。だが、そう単純な話ではない」とコメント。

 つづけて「昨シーズンが終わった後は選手の入れ替わりが本当に激しかった。(横浜F・マリノスを退団した選手について)2、3年は一緒にやっていた選手たちだった。ほぼすべての選手の入れ替わりは、我々の手には負えないことだったんだ」

 「優秀な選手がヨーロッパに行ったり、より良いオファーを受けた。そしてなかなか出番のない選手が『もっとプレーする必要がある、もっとプレーしたい』と思うような年齢に差し掛かっている。そうなると、選手層という観点でも、経験値がかなり減ってしまう。とはいえ、日本では(新型コロナウイルス関連の水際対策により)国境が閉ざされているので、我々は戦略的に特定の部分に集中して選手を獲得をしてきた」と大幅なメンバーの入れ替えがマイナスに働く可能性があるという見解を示した。

 なお、横浜F・マリノスは今月19日にJ1リーグ開幕節・セレッソ大阪戦を控えている。J1屈指の戦力を抱えているものの、指揮官は今シーズン序盤で苦戦することを想定しているかもしれない。

提供元・Football Tribe Japan

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