SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=SB/stock.adobe.com)

IPO投資は、比較的少ない資金で始められ、また値上がりにも期待できるため近年人気を集めています。当選確率を上げるため、新たにIPO用の証券口座を開設したいと考えている人も多いことでしょう。

IPO銘柄を取り扱う証券会社は数多くありますが、今回は取り扱い実績が多いSMBC日興証券をご紹介します。

IPO投資とは?

Q.IPO投資はなぜ人気なの?

A.IPO銘柄は公開後に株価が上昇する確率が高く、当選すれば大きな利益が見込めるためです。

IPO投資は

  • 少ない資金で投資ができる
  • 当選すれば高確率で利益になる
  • 落選したとしても資金は減らない

など、投資初心者にも扱いやすい特徴を備えています。

IPO銘柄を購入するには、多くの場合、各証券会社の抽選の応募が必要です。しかし、高確率で利益を見込めるとあって、当選する確率はかなり低めでしょう。

しかし、IPO取り扱い実績の多い証券会社を選んだり、複数の証券会社に口座を開設してそれぞれ抽選に参加したりといった方法を使えば、IPOに当選する確率を高められます。

今回、数ある証券会社の中でもIPO取扱実績がトップクラスである、SMBC日興証券を詳しくご紹介します。

「IPO投資」とは?
新規公開株へ投資することを意味します。

SMBC日興証券を選ぶメリットは?

Q.SMBC日興証券は他の証券会社よりも優れているところは?

A.SMBC日興証券はIPOの取扱件数が多く、また手数料も低いため利用しやすいです。

SMBC日興証券は、数ある証券の中でもトップクラスの実績があり、メリットも多いです。

  • IPO取扱件数が多い
  • 主幹事件数が多い
  • IPO優遇特典がある
  • 手数料が低水準
  • ネット銀行で資金移動が可能

これらのメリットを具体的に説明します。

IPO取扱件数が多い

2020年度のIPO件数94件のうち、SMBC日興証券が取り扱った銘柄は53件あります。 2020年度より前のIPO取扱件数も変わらず多く、実績のある証券会社といえるでしょう。

IPOの取扱件数が多いことはより多くの抽選に参加できることでもあり、投資において大きなメリットになります。

主幹事の件数が多い

主幹事にはIPO株式のうち70~90%が割り当てられますので、その分当選数も多くなります。

SMBC日興証券の詳しい主幹事件数は、以下の通りです。

IPO取扱件数 主幹事件数 主幹事件数の割合
2018年 66社 21社 約31%
2019年 61社 20社 約33%
2020年 53社 16社 約30%

SMBC日興証券のサイトを元に筆者作成。2022年1月14日現在。

過去3年、主幹事件数の割合は30%を超えています。特に2019年は、大和証券の21件に続く2番目の多さでした。

大手ネット証券会社の中には、楽天証券やマネックス証券など主幹事件数0件だった証券会社もありますが、SMBCならそういった証券会社と比較してIPOに当選しやすいといえます。

「主幹事」とは?
企業がIPO投資をする際に各種事務手続きや株価設定、資金調達の助言などを中心的に担う証券会社のことです。

ネット取引の抽選に落選してもIPO優遇特典がある

SMBC日興証券は、全国に実店舗を構えるいわゆる対面証券会社です。しかし、インターネットで取引を行う人にも、ダイレクトコースというプランが提供されています。

ダイレクトコースにはIPO優遇特典があり、一度落選したとしても再度抽選が行われる仕組みです。利用者ごとに設定された「ステージ」に応じて、復活当選の確率がアップします。

利用者のステージは、預かり資産残高や信用取引建玉金額などに応じた4段階の分類です。投資金額が高いほどより高いステージに移行し、再抽選時の票数をより多く獲得できます。

プラチナステージで得られる標数は、ブロンズの25倍です。

IPO優遇特典の仕組み

ステージ ブロンズ シルバー ゴールド プラチナ
抽選票数 1票 5票 15票 25票
金額 250万円以上 1,000万円以上 3,000万円以上 5,000万円以上

SMBC日興証券のサイトを元に筆者作成。2022年1月18日現在。

金額は、預かり資産残高か信用取引建玉金額の月末残高3ヵ月平均です。

新規口座開設から3ヵ月以内は、投資金額にかかわらず無条件でブロンズステージとなります。しかし、それ以降は月末残高3ヵ月の平均が250万円に満たない場合抽選票数が0となるため、注意が必要です。

「信用取引建玉」とは?
お金や株を借りて買い建てたり、売り建てたりする取引を信用取引といい、この取引で現引や現渡し、反対売買などされずに未決済で残っている約定した総数のことをいいます。

自分の今のステージを確認する方法

自分の今のステージを確認する方法は、以下の通りです。

  1. ログイン後トップページの「お取引コース」を確認
  2. ログイン後トップページの「各種お手続き」→「口座情報」を確認

なお、「お取引コース」画面では、自分がいずれのステージにも属していないときはステージの内容が一切表示されないため、注意しましょう。

手数料が低水準

IPO投資をするためには通常手数料がかかりますが、SMBC日興証券ではその手数料が低水準です。ダイレクトコースであれば、最低137円の手数料で株式を売買できます。

株式を売買するときの最低手数料と、100万円分の売買を行う場合の手数料を他社と比較してみましょう。

SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券
最低手数料 137円 55円 55円 110円 2,090円
~100万円 880円 535円 535円 1,650円 9,482円

SMBC日興証券SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券のサイトを元に筆者作成。2022年1月14日現在。

SMBC日興証券の手数料は、他の大手証券と比べてみても大きな差がないことが分かります。

ネット銀行で資金移動が可能

SMBC日興証券の口座は、多くのネット銀行から即時入金が可能です。

多くのIPOに投資するために複数の証券口座を持っていると、自ずと資金移動の機会が増えます。しかし、即時入金のしやすい口座があれば、投資をスムーズに進められるでしょう。

即時入金に対応しているネット銀行は、以下の通りです。

  • ゆうちょ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • PayPay銀行

SMBC日興証券のIPOの仕組みは?

Q.SMBC日興証券のIPO投資はどうなっているの?

A.SMBC日興証券のIPO投資は当選数が多い総合コースと当選数が少ないダイレクトコースの2つに分かれます。

SMBC日興証券のIPO投資は、2つのコースに分かれています。

それぞれIPOの当選数量は異なり、総合コースには全体の85%です。ダイレクトコースには15%が割り振られます。総合コースは店頭取引に限られていますが、ダイレクトコースはネット取引が可能です。

当選数量は総合コースの割合が大きいですが、総合コースでは投資金額や利用年数に応じた優遇があるため、新規利用者の当選確率は低いでしょう。

ダイレクトコースは当選数量こそ少ないものの、平等抽選であるため新規でも当選する確率があることが特徴です。

手数料も異なるため、それぞれのメリットによって投資するコースを選びましょう。

総合コース

総合コースには、IPOの当選数量のうち85%が割り振られています。総合コースは店頭取引の限定です。担当者が協働して株式投資に関する情報提供やアドバイスを行います。

当選数量を見ると、ダイレクトコースよりも総合コースが当たりやすいと感じるかもしれません。しかし、投資する人によって当選確率が異なります。

ここで、抽選に関するSMBC日興証券の基本方針を抜粋しましょう。

  • 当社とのお取引を中心に資産運用を行っていただいていること
  • 当社とのお取引の維持拡大が期待できること

つまり、投資金額が高く、長期的にSMBC日興証券からIPO投資を行っている人が優先して当選します。新規の状態で、すぐに総合コースで当選することは難しいでしょう。

ダイレクトコース

ダイレクトコースは、IPO全体の当選数量の15%が割り振られています。

そのうちの10%が平等抽選、残りの5%はIPO優待特典です。投資金額や利用年数に関係なく当選の確率があります。

ダイレクトコースでも株式を売買するときには手数料が発生しますが、総合コースと比べると低水準です。

約定代金 総合コースの手数料 ダイレクトコースの手数料
10万円 最低5,500円 137円
50万円 440円
100万円 880円

SMBC日興証券のサイトを元に筆者作成。2022年1月14日現在。

他の証券会社と比較したSMBC日興証券のIPOのデメリット

Q.SMBC日興証券のデメリットは何かあるの?

A.SMBC日興証券のデメリットにはIPO抽選をするにあたり、平等抽選が少なかったり、手数料が高いコースであったり、参加条件が設けられていることなどがあります。

SMBC日興証券のメリットを説明しましたが、デメリットはないのか気になるところかと思います。

  • 平等抽選の割合が低い
  • 総合コースの手数料が高め
  • 抽選参加には条件がある
  • 抽選参加には資金が必要
  • 落選の通知がない

ここでは、5つのデメリットを説明します。

平等抽選の割り当てが10%と低い

平等抽選となるのはダイレクトコースのみです。

総合コースは、全体のIPOのうち85%が割り振られます。しかし、ダイレクトコースは15%で、総合コースと比べると割合が低いでしょう。

ダイレクトコースのうち10%が平等抽選の1回目の抽選で、5%がIPO優待特典の2回目の抽選となっています。

総合コースとIPO優待特典では投資金額が多い人が優遇されるため、平等抽選はダイレクトコースの10%のみ、全体の1割です。

「平等抽選」とは?
完全平等抽選ともいわれ、資金に左右されない1人1票で機械による抽選を行う、最も公平な方法をいいます。

総合コースの取引手数料は高め

ダイレクトコースの手数料は低水準ですが、それに比べると総合コースの手数料は高めです。コース別に基本手数料を比較します。差額は総合コースとダイレクトコースの手数料の差です。

約定代金 総合コース ダイレクトコース 差額
100万円 5,500円 880円 4,620円
500万円 1万2,650円 3,300円 9,350円
1,000万円 2万900円 4,950円 1万5,950円
3,000万円 4万7,300円 1万6,500円 3万800円
5,000万円 11万3,300円 2万7,500円 8万5,800円

SMBC日興証券のサイトを元に筆者作成。2022年1月14日現在。

5,000万円の取引では、手数料に8万5,800円の差額が生まれます。

ただし、ここに示した総合コースの手数料は、支店で取引した場合の最大手数料です。

オンラインで取引をする「てれトレ」という自動音声のオペレーターを使用することで30%割引になります。

「てれトレ」とは?
株式や株式ミニ投資において、電話による自動音声で注文を受け付けるSMBC日興証券のサービスです。

2回目の抽選参加には条件がある

ダイレクトコースのIPO優待特典は復活当選ができるものですが、条件によって参加できない場合があります。最低でもブロンズステージでなければ、参加できません。

SMBC日興証券のIPOで復活抽選に参加できる条件は、3つあります。

  1. ダイレクトコースでの取引であること
  2. 1回目の抽選で落選していること
  3. 4つのうちいずれかのステージであること

月末残高3ヵ月の平均が250万円でないとステージなしです。そのため、2回目の抽選に参加できなくなるので、注意が必要です。

新規口座開設3ヵ月以内であれば無条件でブロンズステージとなるため、その期間は心配ありません。

抽選参加には資金が必要

抽選に参加するには最低でもブロンズステージであることが必要です。

新規口座開設3ヵ月以内であれば無条件でブロンズステージとなりますが、それ以降は月末残高3ヵ月の平均が250万円でなくてはなりません。

例えば、1月にブロンズステージになるためには、10~12月の間に毎月250万円を預ける必要があります。または、12月までの残高が750万円以上であれば、ブロンズステージでしょう。

しかし、ブロンズステージでは、抽選票数は1票です。それ以上の抽選票数を獲得し当選確率を上げるためには、資金を増やすことが必要になります。

25票のプラチナステージでは、月末残高3ヵ月の平均が1,000万円、つまり残高が3,000万円以上でなくてはなりません。

抽選で落ちた際の通知がない

SMBC日興証券の抽選結果に「落選」は存在しません。

一般的な証券会社の抽選結果には「落選」が存在しますが、SMBC日興証券では「当選」または「補欠」のいずれかです。そのため、「補欠」が事実上の落選となります。

自分の抽選結果を確認する方法は、需要申告をしてメールを受け取るか、専用ホームページにログインして「需要申告・募集申込状況一覧」を閲覧することで確認可能です。

なお、ダイレクトコースでIPO優待特典を使って2回目の抽選を行った場合、当選した際は「優遇当選」と結果が表示されます。

SMBC日興証券でのIPO取引の始め方は?

Q.SMBC日興証券でIPO取引はどうやって始めたらいいの?

A.SMBC日興証券でIPO取引を始めたいなら、まずは口座開設をしましょう。

IPO投資を始めるには口座開設から始めましょう。

口座開設をする方法は3つあり、総合コースとダイレクトコースによって対応している方法が違います。

①支店で口座開設をする

②申し込み書類を取り寄せる(ネット、電話で取り寄せ可能) →郵送して送り返す

③ホームページで必要事項を記入する →必要書類をアップロードまたは郵送

①、②はどちらのコースにも対応していますが、③はダイレクトコースのみの対応です。

②と③で郵送を使用する場合は最短9日、③でネット経由であれば最短3日で口座開設ができす。

ダイレクトコースには、スマートフォンで顔認証をする「eKYC」という方法が新たに導入されたため、最短即日で口座開設が可能になりました。

口座開設が完了したら需要申告をします。

ダイレクトコースはネットのみです。総合コースは支店またはネットで行えます。

SMBC日興証券のIPO株のメール通知

Q.SMBC日興証券でIPO株に当選したら通知が来るの?

A.SMBC日興証券でIPO株に当選すれば、メールでの通知が来ますのでしばらく待ちましょう。

SMBC日興証券でIPO投資をする場合、メールで抽選結果を通知するサービスがあります。

ダイレクトコースではホームページから、総合コースはホームページや支店からでも申し込み可能です。

SMBC日興証券で新しく取り扱いが開始されるIPOのお知らせメール

SMBC日興証券では、IPO/POお知らせメールという抽選結果などを知らせるサービスがあります。

IPOは新規公開株、POは公募・売り出しという意味で、それらの商品に投資を行う人なら誰でも利用可能です。

ダイレクトコースはオンラインから、総合コースは支店・オンラインのどちらでも申し込めます。抽選結果が決まった翌日に配信され、ホームページから確認する手間が省けるため大変便利です。

設定は
ホームページログイン→「各種お手続き」
→「口座情報」→「株式関連情報」
→「IPO/POお知らせメール」の設定
から行えます。

そのため、メールを受け取る必要がなくなった場合も簡単に変更可能です。

SMBC日興証券のIPO抽選の結果メール

IPO/POお知らせメールは、オンライントレードを利用している人専用のEメールサービスです。

SMBC日興証券での取り扱いが決定したIPO(新規公開株)およびPO(公募・売出し)の概要を、決定日の翌日に配信します。

同一日に取り扱いが決定した銘柄数によっては、複数のメールが配信されるでしょう。申告をすれば全員にメールが届くため、ホームページにログインしなくても抽選結果を知ることができます。

なお、落選した場合は全て補欠扱いとなります。

IPOの当選確率を上げるには複数口座の開設を

Q.IPOでの当選確率を上げるにはどうしたらいいの?

A.IPOでの当選確率を上げるには、抽選回数を増やすために複数の証券会社で口座を開設しておくことです。

複数の証券会社の口座を開設することによって、IPOの抽選回数を増やせるため、当選する確率が大きくなります。

ここでは、口座開設のリスクが小さく、複数の口座開設に向いている証券会社を紹介しましょう。

SBI証券

SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=SBI証券より引用)

SBI証券はIPO投資だけではなく、通常の株取引やNISAでも使いやすい口座です。IPO取扱件数も多いことから当選確率も高く、また手数料が低水準であることも見逃せません。

SBI証券には、IPOチャレンジポイントという、落選した回数に応じて加算されるポイントがあります。

そのポイントを使ってIPO投資をすることで、落選後に当選確率は上昇するでしょう。繰り返し抽選に参加すれば、当選しやすくなります。

楽天証券

SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=楽天証券より引用)

楽天証券のIPO投資は全て平等抽選です。投資金額が少なかったとしても、誰もが当選する可能性があります。

楽天証券は近年IPO投資に力を入れており、IPO取扱件数も増加傾向にありますのでおすすめです。

さらに楽天証券は、株の売買にかかる手数料も低水準です。「いちにち定額コース」の場合では、1日の合計取引金額が50万円以内であれば手数料0円のため、リスクを抑えて投資ができます。

マネックス証券

SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=マネックス証券より引用)

マネックス証券のIPOは取引実績や預り予算にかかわらず平等抽選であるため、投資初心者に人気が高いです。毎年40社以上のIPO取扱件数もあり、実績が高い証券会社でもあります。

また、マネックス証券は米国株の買付手数料が実質無料です。最大3万円キャッシュバックされるなど、米国株に特化しています。

口座開設も無料で行えて、IPO投資では当選後の買付時も手数料がかかりませんので、複数口座開設におすすめです。

SMBC日興証券

SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=SMBC日興証券より引用)

SMBC日興証券では、口座開設の費用や口座管理料は無料です。

利用しなかったとしても、コストがかかりません。複数口座を開設するにはおすすめの証券会社です。

投資をするだけであれば、手数料はかかりません。ダイレクトコースであれば、平等抽選かつ株式売買も手数料が最低137円と低水準です。

500円から投資を始められるFX口座があります。少ない資金から投資を始めたい人にぴったりです。

松井証券

SMBC日興証券でIPO投資を行うには?手数料やメリットを解説
(画像=松井証券より引用)

松井証券では、新規口座開設をする際に事前入金が不要です。

あらかじめIPO投資をするための資金を用意していなくても、口座を開設や抽選への応募ができます。入金は当選した後に行えばいいため、松井証券は複数口座開設におすすめです。

松井証券に割り当てられたIPO株式のうち70%が平等抽選で振り分けられるため、資金が少なくても当選する確率があります。

手数料も低いため、投資初心者でもリスクを抑えて投資を始められるでしょう。

IPO投資のメリット

Q.IPO投資のメリットって何ですか?

A.IPO投資のメリットは他の投資と比較して利益を得やすく、損失がなく、多額の資金も必要がないことなどが挙げられます。

IPO投資は他の投資よりも始めやすく、メリットが大きいことが特徴です。

投資と聞くとハードルが高いものと感じるかもしれません。しかし、IPOはそのメリットから投資初心者向けといえます。

IPO投資の代表的なメリット

  • 値上がりの可能性が高い
  • 落選しても損失が発生しない
  • 数百万円もの資金が必要ない

メリットを詳しく説明します。

値上がりの可能性が高い

新規公開株は公募価格が比較的低価格であることが多いため、他の株式よりも値上がりの確率が非常に高いです。

例えば、2019年のIPO銘柄は86件ありましたが、そのうち76件が値上がりしています。9割弱の銘柄が値上がりすると考えれば、IPO投資は当選したときの利益が大きく、メリットも大きいといえるでしょう。

落選しても損失は発生しない

IPO投資は人気が高いことから落選の確率も高いですが、落選をしても損失が発生しないことが大きなメリットです。

理由は投資をするだけであれば、手数料がかからないからでしょう。投資に抵抗がある人も、リスクがないとなれば始めやすいのではないでしょうか。

もっとも株式を売買するためには手数料がかかりますし、その手数料は証券会社によっても変わるため注意が必要です。

数百万もの資金は必要ない

IPO銘柄のほとんどは、1単元50万円以内で購入できます。

中には5万円や10万円から始められる証券会社もありますので、大企業の株を買うのと比べてより少ない資金で投資を始められるでしょう。

SMBC日興証券では、新規口座開設から3ヵ月以内は口座残高にかかわらずブロンズステージとなり、IPO優待特典を受けられます。

平等当選のコースもあるため、誰にでも当選する可能性があるのも魅力です。

IPO投資はSMBC日興証券で

IPO投資について、SMBC日興証券に注目しながらお伝えしました。

  • 少ない資金で投資を始められる
  • 落選後も当選する確率がある
  • 利益が生じやすい

これらの特徴を備えたSMBC日興証券で、IPO投資に一歩踏み出してはいかがでしょうか。

よくあるFAQ

SMBC日興証券でのIPO投資に関して、よく質問される項目を以下にまとめました。

Q.SMBC日興証券はIPOに当選しやすいですか?

A.SMBC日興証券のIPO投資は当たりやすいといえます。 理由は以下の通りです。

①IPO取扱件数が多い
②主幹事件数が多い
③IPO優遇特典がある

2020年度の全体のIPO件数が94件ある中で、SMBC日興証券が取り扱ったIPOは53件と半数以上取り扱っていることから、IPO取扱件数が多いといえます。

IPO取扱件数も多いですが、主幹事件数もトップクラスです。主幹事にはIPOの70~90%が割り当てられますので、その分当選数も多くなります。

IPO優待特典とは、ダイレクトコースの特典です。

総合コースのIPOは85%が割り振られますが、投資金額や投資期間の長さによって優遇されます。ダイレクトコースのIPOは15%です。しかし、そのうちの10%が平等当選であるため、誰でも当選する確率があります。

IPO優待特典は落選したとしても2回目の抽選があるため、チャンスが多くあり当たりやすいといえるでしょう。

Q.主幹事とは何ですか?

A.主幹事とは、企業がIPO投資をする際に各種事務手続きや株価設定、資金調達の助言などを中心的に担う証券会社のことです。

主幹事にはIPOの70~90%が割り当てられますので、その分当選数も多くなります。

SMBC日興証券では、IPO取扱件数のうち30%以上が主幹事件数です。

Q.ブックビルディングとは何ですか?

A.ブックビルディングとは需要申告のことです。

IPO投資をするためにはまず新規口座開設が必要ですが、口座開設をした後に行うのがブックビルディングです。

IPOの配分があった場合に申し込みをしますが、その方法は2つあります。

①オンライントレード(日興イージートレード)での申し込み
②支店または日興コンタクトセンターでの申し込み

日興イージートレードとは、SMBC日興証券のホームページからネット取引ができ、株式の変動を見られるサービスです。 日興コンタクトセンターはオペレーターや自動音声サービスを利用できます。総合コースはどちらの方法でも申し込み可能です。しかし、ダイレクトコースでは①のみとなります。

オンラインでの日興イージートレードは、手数料が低水準ということが特徴です。応募をするだけであれば手数料0円、株式を売買するのであれば最低137円ですので、おすすめでしょう。

Q.投資資金の入金はいつ頃ですか?

A,需要申告をする際にはすでに入金されている必要があります。

つまり、投資をする前には口座に投資する金額が必要です。そして、同じ投資資金では複数のIPOに申し込めません。

IPOを申し込んだ後に買付余力から資金が差し引かれ、資金拘束されます。そのため、IPOの銘柄別に資金が必要になり、当選確率を増やすためにはそれだけ資金が必要です。

例えば、口座に100万円あった場合、その100万円で複数のIPOに投資はできません。

Q.総合コースとダイレクトコース、どちらがおすすめですか?

A.投資をする人によって変わります。

SMBC日興証券を長年利用し投資資金が高い人には総合コース、投資初心者で投資金額や手数料を抑えたい人にはダイレクトコースがおすすめです。

IPOの割合は総合コースが85%、ダイレクトコースが15%と総合コースが多いでしょう。

しかし、総合コースは投資金額やIPOを利用している期間によって優遇されます。SMBC日興証券を長く利用し、投資を多くしている人は当選しやすいため、総合コースがおすすめです。

ダイレクトコースは10%が平等抽選のため、誰でも抽選する確率があります。平等抽選では、投資金額は関係ありません。少ない資金で投資ができますし、応募するだけであれば手数料が0円です。

Q.IPO抽選に当たってもキャンセルできますか?

A.キャンセルできます。

しかし、当選後に募集申し込みをしてしまうとキャンセルできません。募集申し込みをする前であれば、日興イージートレード募集期間にホームページから辞退できます。

ホームページにログインし、「需要申告・募集申込状況詳細」の画面から手続きしましょう。

また、当選後に募集申し込みをしなければ、辞退とみなされます。ただし、辞退をした場合またはみなされた場合、それ以降の投資に制限がかかるでしょう。

・新たな需要申告の申し込みが辞退した日から1ヵ月間できません。
・すでに他の銘柄で需要申告をしている場合、全て無効となります。ただし、すでに募集申し込みをされているものは有効です。

辞退をすることで損失を減らせる可能性もあります。

当選した後に大きな損失になると分かった場合は、辞退も1つの方法です。

Q.キャンセルした後のペナルティはありますか?

A.ペナルティが2種類あるため、注意が必要です。

・新たな需要申告の申し込みが辞退した日から1ヵ月間できません
・すでに他の銘柄で需要申告をしている場合、全て無効となります。ただし、すでに募集申し込みをされているものは有効です

自らキャンセルした場合はもちろんですが、当選後に募集申し込みを忘れた場合もペナルティが生じます。

ただ、投資したIPOで利益が生じないと分かった場合、辞退をすることも1つの方法です。ペナルティを考えて複数の証券会社でIPO投資をするのも良いでしょう。

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