ポケモン史上最大級のヒット作「ポケモンレジェンズ アルセウス」。発売から少し経った現在もその話題でもちきりだが、舞台のヒスイ地方は北海道をモチーフにしたと言われており、リアル北海道とヒスイ地方の差がテーマになることも多い。
■アルセウスでたびたび登場する料理が話題
たとえばアルセウスでたびたび登場する料理「いももち」は北海道の郷土料理として有名だが、あまりに毎回料理店の看板商品としていももちが出すぎるために、気にする道民もいるようだ。
そんな中、アルセウスの食卓でいももちとおなじく毎回出てくるのが、「謎の丼」。丼のフタが閉まっているため中身は不明。そのため、ファンのあいだで丼の中身が何なのかちょっとした論争が起きたらしい。
■丼の中身を予想するファンたち
実際にアルセウスをプレイしているポケモンファン3名によると、それぞれ「豚丼」、「海鮮丼」、「鶏めし」と予想。この中に正解はあるのだろうか？
そこで3名よりさらにポケモンに詳しい、初代からひととおりポケモンをプレイしたポケモンマニアの男性に話を聞くと、以下の答えが返ってきた。
■豚丼はありえる？
「豚丼ですが、絶対にありえないですね。ポケモンの世界に豚がいるかも不明ですし、クラーク博士のような偉人もいないコトブキムラの農業技術は低く、ポケモンの力を借りないとぼんぐりを始めとした人間の食べ物ですらない作物しか育てられない無能しかいないため、まず無理でしょう。
また、ヒスイ地方の未来とされているシンオウ地方ではミルタンクというポケモンからモーモーミルクをしぼる酪農技術が発展していますが、アルセウスには現在のところミルタンクは登場しません。食のレベル的には縄文時代レベルのコトブキムラなのですから、豚丼なんて作れるワケがないのです」
■海鮮丼も無い
「次に海鮮丼ですが、こちらも確実に無理です。一応海は近いので魚は獲れるかもしれませんが、ポケモンの力を借りることができる村人が少ないコトブキムラでは、船を出したとしてもギャラドスやドククラゲに沈められるのがオチです。
海岸にも、はかいこうせんを撃ってくるタコや、強烈な吹雪を浴びせるトドモドキがいるので、陸釣りも無理でしょう。ポケモントレーナーが多い未来の世界ではポケモンと一緒に漁もできるかもしれませんが、未開なコトブキムラで海鮮丼なんて作れるワケがないのです」
■鶏めしの可能性はゼロではないが…
「鶏めしですが、これはまだ可能かもしれません。なぜなら黒曜の原野にいる弱いムックルを狩って肉にし、米と一緒に炊けば鶏めしになるからです。
しかし、ポケモンと友達になる主人公が喜んでムックルの肉を毎回食べるとは思えませんし、ポケモンの肉を主人公に毎回黙って出す店主（ムベ）が完全なサイコパスになります。あと、ポケモンに慣れていない村人ばかりの場所でポケモンの肉料理を出していたら確実に変人扱いされるので、可能性はやはり限りなく低いでしょう」
■食生活は思いのほか未開？
3人の予想は外れていると断言したポケモンマニアに丼の中身を聞いてみると、「いきいきイナホを炊いた物」だと断言。理由としては農業技術が無いに等しいコトブキムラではそこらへんに生えている植物を食べており、米に近いいきいきイナホは湿地などで簡単にとれて店でも売っているので、村人たちの主食になっているのではないかとのこと。
確かにいももちもそこらへんに生えているケムリイモというアイテムで作っていることが予想できる描写があるので、丼の中身もいきいきイナホであるなら合点がいく。
ポケモンとともに文化が発展したポケモンワールドでまだポケモンに慣れない人の多い時代では、食生活は思いのほか未開なものだったのかもしれない。
（取材・文／Sirabee 編集部・熊田熊男）
提供元・Sirabee
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